8日の秋田県内は、高気圧に覆われて日差しがたっぷりと降り注いだ。全域で気温が上がり、春を通り越して初夏の陽気になった。26の観測地点すべてで2024年に入ってから一番の暑さとなったほか、5地点で初の夏日を記録した。
横手市では午後2時46分に25.7度を記録。最高気温25度以上の夏日をことし初めて観測し、半袖姿で歩く人の姿が見られた。
サクラのつぼみが膨らみかけている横手公園では、訪れた人が薄着で散策を楽しんでいた。
散策していた人は「ずいぶんと暖かい。急に暑くなってきたので、長袖から半袖にかえたりして、汗ばんできた」「きのうも半袖を着たくなるような暑さだったので、ことしも暑くなる気がする」などと話していた。
このほか、大仙市大曲で25.8度、大館市、由利本荘市東由利、北秋田市鷹巣で25度と4地点で初の夏日となった。また、26ある観測地点すべてでことし一番の暑さとなり、各地で5月下旬から6月下旬並みの気温となった。
この影響か、にかほ市の勢至公園ではソメイヨシノの標本木の花が5輪以上咲いているのが確認され、市の観光協会が開花を宣言した。
各地でサクラの開花を後押しする陽気となった。