財務省が発表した国際収支統計によると、日本が海外とのモノ、サービスの取引や投資でどれだけ稼いだかを示す2月の経常収支は2兆6442億円の黒字だった。
黒字は13カ月連続。
輸出、輸入ともに前の年の同じ月から伸びている中で、伸び率は輸出が5.5%なのに対し輸入は1.4%にとどまり、貿易赤字は2809億円と前の年の同じ月から3000億円余り縮小している。
輸入の伸びは11カ月ぶりだが、エネルギー価格の高騰が一服した影響が続いていて限定的なものとなった。
海外での投資の利子や海外子会社から受け取る配当金などの「第1次所得収支」は3兆3069億円の黒字となったほか、「サービス収支」のうち「旅行収支」は、4171億円の黒字で比較可能な1996年以来、2月としては過去最大で全体では過去2番目。