海上自衛隊トップの酒井良海上幕僚長は2日の記者会見で、中国の動画サイトに投稿された海上自衛隊の護衛艦「いずも」をドローンで撮影したとみられる映像の真偽について、「不自然な点はあると思うが判断しかねる」と述べた。
何者かがドローンで撮影したとされる15秒の映像に映っていたのは、海上自衛隊横須賀基地に停泊する護衛艦「いずも」とみられ、木原防衛相は「悪意を持って加工、捏造(ねつぞう)されたものである可能性を含めて現在分析中だ」と述べ、フェイクの可能性に言及している。
横須賀基地は、法律でドローンの飛行が原則禁止されており、酒井海幕長は「基地警備に必要な装備を備えており、平素より厳重に監視しているエリアだ」と強調した。
接近するドローンを発見した場合には、「現状の装備を用いて、電波等の妨害を行って操縦不能にする。通常であれば電波等が探知されればそれなりの対応ができる」と説明した。