派閥パーティー資金の不記載問題を巡り岸田首相は、26日、都内ホテルで自ら安倍派幹部の聴き取りに入った。

岸田首相が車でホテルに入ったほか、茂木幹事長、森山総務会長も聴取開始に先立ち、ホテルに入った。

聴き取りは、26日・27日の2日間に渡って行われる予定で、初日は、塩谷元文科相と、下村元文科相が対象。

塩谷氏への聴取は、1時間余りに渡り行われた。

2日目は、世耕前参院幹事長、西村元経産相が聴取対象になる予定だ。

今回の4人は、2022年に安倍派のキックバックが一度は廃止となった後に、復活した経緯に関わるとみられる幹部会に出席していた。

安倍派”5人衆”のなかでも、幹部会に出席していない、松野前官房長官、萩生田前政調会長、高木前国対委員長は、今回の両日の聴取対象とはなっていない。

自民党は、4月上旬にも全ての不記載議員の処分を行う予定で、処分決定に先立つ形で聴取が行われた。

岸田首相が直接聴取を行った安倍派幹部4人については、党の処分8段階の内、上から4番目に当たる「選挙での非公認」以上の重い処分が検討されている。

総理周辺は「首相本人が自ら調査に乗り出す以上、毅然とした態度で臨む」「けじめをつけないといけない」など厳しい姿勢で聴取に臨む考えを示している。

自民党幹部は、さらに踏み込む形で「もはや『聴取』ではない。首相が『自ら出処進退を判断しませんか』と伝える場だ」と話している。

二階元幹事長が、25日に会見で次期衆院選への不出馬を表明し「政治責任は全て私にある」と述べたことで、関係者は「自ら離党などを判断させる圧力が強まった」との見方を示している。

これに対し、安倍派幹部4人のうちの1人は「二階氏の影響はない、離党なんて考えていない」と周囲の見方を打ち消しており、岸田首相の聴取に対する安倍派幹部の対応が注目される。

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