国立の名門・神戸大学のバドミントンサークルに所属する学生が、春合宿の宿泊先の旅館で天井や障子を破るなど大暴れする動画がSNSで拡散し、批判が集まっていた問題で、神戸大学は25日午後会見し、「被害を受けられた宿泊施設の皆様には大変ご迷惑をおかけするとともに、多くの方にご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

会見には、教育担当理事の大村直人副学長と、バドミントン同好会の顧問である宋明良教授が出席した。

神戸大学によると春合宿に参加した学生は、1年生12人、2年生12名、3年生13名、4年生が14名、修士1年が4名、修士2年が6名、既卒が1名の62人だったという。被害を受けた旅館には大学側から謝罪し、被害金額の弁済費用については、旅館側と相談しているという。

神戸大学は今回の経緯について、「バドミントン同好会『BADBOYS(バドボーイズ)』が3月10日から16日の春合宿中、宿泊先の旅館で障子を破る、胴上げして天井を破る、灰皿を倒して破損する行為を行いました。これらの動画や画像がSNS上に掲載されたことにより発覚しました。すでに、教育担当理事、バドミントン同好会『BADBOYS』顧問が学生の行為について謝罪のため宿泊施設に伺い、同好会の会長を務める学生等数名から本件の概要を聞き取っているところです」と説明した。

その上で、今後の対応は、「春合宿に参加した学生への聴き取りを早急に終了させ、大学としての調査結果をまとめた後、厳重、厳正なる対処を行います。なお、本同好会は、最終的な処分が決定するまで活動の停止を大学から通告しております。また、再発防止のため、本学のすべての学生に向けて、一人の成人として倫理観と節度を持った行動をとるよう文書により注意喚起を行っており、今後、さらに公認・非公認の課外活動団体の代表者を集め、改めて注意喚起を行う予定です」としている。

プライムオンライン編集部
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