東日本大震災の発生から2024年3月11日で13年です。
岩手県内は各地で大切な人への鎮魂の祈りに包まれています。

(陸前高田市・午前6時ごろ)
13年前、7万本の松林の中で、唯一津波に耐えた奇跡の一本松が、穏やかな朝日に照らされました。

(大槌町・午前9時ごろ)
大槌町にある江岸寺では、津波で妻を亡くした男性が花を供えて手を合わせていました。

津波で妻を亡くした蛇口久夫さん
「孫を迎えに行って(妻が家に)残ってしまった。一緒に避難すればと今は思う」

(宮古市・午前6時ごろ)
宮古市赤前地区では津波の避難訓練が行われ、30人あまりが高台へ避難しました。

津軽石中学校3年の生徒
「当時は2歳で あまり記憶がないが、皆さんの声を聞いて怖いことなのだなと思い 避難した」

(大槌町・午前8時ごろ)
当時の町長や職員39人が犠牲になった大槌町。11日朝、旧役場庁舎跡地では追悼式が開かれました。

津波で兄を亡くした倉堀康 さん
「大切な人を亡くした人 そういうつらい思いを今後の災害で味わってほしくないので、だからこそ伝えていきたい」

東日本大震災で県内では、関連死を含めて5146人が死亡し、1107人の行方が今も分かっていません。(2024年2月末時点)

11日午後には県の追悼式が初めて内陸の盛岡市で開かれます。
県内は、一日鎮魂の祈りに包まれます。

岩手めんこいテレビ
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