法定利息を超える違法な高金利で金を貸し付けていた疑いで県警は14日、男９人を逮捕しました。
男らは匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる「トクリュウ」とみられ県警は資金の流れなど解明を急ぐ方針です。
出資法違反の疑いで逮捕されたのは、県内に住む２０代から５０代の男９人で、北中城村などを拠点に全国各地の６００人以上に合わせて４億円を超える額を法定利息を超える違法な高金利で貸し付けた疑いが持たれています。
男らは電話を執拗にかけ続け「売春や強盗をして返済しろ」などといった過激な督促をしていたということで県警には「職場や家族にまで電話がくる」といった相談が２０２１年ごろから寄せられていたといいます。
去年８月、県警は特殊部隊を投入して北中城村にあった拠点を摘発し証拠品などを押収していてその後も内偵捜査を続け14日に９人を逮捕しました。
男らは海外にいる指示役に従い互いをニックネームで呼び合うなどしていて県警は匿名・流動型の犯罪グループ「トクリュウ」とみています。
グループはＳＮＳで自分たちのウェブサイトに誘導し借り入れを申し込んだ人に身分証や社員証、給与明細の写真を送らせ、家族や職場、同僚の情報も入力させていました。
なかには違法な金を出し入れさせる闇バイトをさせられた人や実際に窃盗や強盗事件で検挙された債務者もいたということです。
被害者の多くが県内在住とみられていて県警は１３０人態勢の合同捜査本部を立ち上げ資金の流れや暴力団との繋がりなどを調べることにしています。
