岸田首相は14日の衆院予算委で、デイリー新潮が報じた、岸田首相と旧統一教会の新たな接点だとする写真について、岸田事務所に取材があったことを認めた上で、「それを持って旧統一教会あるいは関連団体と私が関係があったという指摘は当たらないと」と述べた。
質疑で立憲民主党の本庄議員は、週刊新潮のウェブ版に、2016年12月に当時外相だった岸田首相が、ある政治集会で旧統一教会の関係団体の幹部と会い、その場でもらった冊子を持って写ったとされる写真が掲載されたことをとりあげ、岸田首相の見解を質した。
これについて岸田首相は、自身の事務所が取材を受けたことを認めた上で「どの政治集会かわからないが、政治家である以上、名刺交換し、写真を撮り、言葉を交わすことは毎年、何千何百という方々と行っている。それが私の政治活動の有り様だ」と説明した。その上で、「それをもって旧統一教会あるいは関連団体と私が関係があったという指摘はあたらないと考えている」と強調した。
本庄氏は、岸田首相が手に持った冊子のタイトルは、旧統一教会関連のイベントの略称であり、記事では教団の創始者や韓鶴子総裁の写真も掲載されている本の中も開いたとされていることを指摘して、認識を質した。
これについて岸田首相は「自分たちの作った機関誌をぜひ持って共に写真を撮ってもらいたいといった依頼を数限りなく受けている」とし、写真が撮られたとされる8年前の時点で「私自身、旧統一教会あるいは関係団体と全く関係はなかった。指摘のような中身だったか、本を見たとしても全く気づかなかった状況ではないか」と説明した。