上川陽子外相は12日、フィジーの首都スバで、日本と太平洋の島しょ国・地域による「太平洋・島サミット」閣僚会合に出席した。
今回の閣僚会合は、7月に東京で開催される10回目の太平洋・島サミットの準備会合で、サミットの成功に向けて、緊密な協議を続けることを確認した。
閣僚会合では、自由、民主主義、法の支配、人権など、ルールに基づく国際秩序を堅持することが重要だとの認識で一致。
台頭する中国を念頭に、自由で開かれたルールに基づく国際秩序の重要性を共有した。
また、上川外相は、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出が国際的な安全基準や慣行に従って実施されていることを説明。科学的根拠に基づくことが重要との認識で一致した。
北朝鮮については、弾道ミサイル技術を用いた発射の急増に懸念を表明。その資金源となる北朝鮮の害意あるサイバー活動を非難した。さらに、拉致問題の即時解決など人道上の懸念への対処の重要性を確認した。
閣僚会合が、太平洋の島しょ国で開催されたのは初めて。上川外相と、クック諸島のエリカナ外相が共同議長を務めた。