芸能界の薬物汚染を語る「一度は死のうと思った」

芸能界で薬物汚染が相次いでいる。FNNは、2016年に覚醒剤取締法違反などの罪に問われ、有罪判決を受けた元俳優の高知東生さん(54)に単独インタビューを行った。

元俳優 高知東生さん:
世間の方から「芸能人は薬物に…」と言わせてしまっている僕もやっぱり、原因を作ってしまった1人。正直言って申し訳ない。

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元俳優 高知東生さん:
とんでもない誹謗中傷にさらされて当たり前だし、自分でどんどん閉じこもっちゃって、本当に一度は死のうと思った。

今も続く執行猶予中。死ぬことも考えたという高知さん。
現在は薬物治療を続けながら、依存症だった自らの体験を語る活動を行っている。

合成麻薬MDMAなどを所持していた罪で起訴された女優・沢尻エリカ被告について聞くと…

元俳優 高知東生さん:
精神的には僕もそうでしたけど、今めちゃくちゃな状況じゃないかなと。心がね…

さらに、今も薬物治療を続ける清原和博さん、薬物依存の克服を誓い合った田代まさし容疑者について語った。

高知さんに励ましの言葉をかけた田代まさし容疑者

2019年9月には、薬物問題の集まりで田代まさし容疑者に会ったという。

元俳優 高知東生さん:
その時、田代さんが笑顔で「共に頑張ろうな」と言ってくれた言葉がうれしくて、捕まったことを知って驚きました。

「頑張ろうな」のやり取りから約2ヵ月。田代容疑者は覚醒剤所持の疑いで逮捕された。

元俳優 高知東生さん:
田代さんが「共に頑張ろうな」と言ったことは嘘ではないし、僕は待っているつもりだし、仲間だし、また一から回復し続ける日々を積み重ねて、先輩の笑顔を見たい。

「清原和博氏からパワーをもらった」

そんな高知さんを勇気づける存在となっているのが、同じく執行猶予中の清原和博氏。
先日、野球関係の活動を再開した。

元俳優 高知東生さん:
グラウンドで彼がのびのびと楽しくやっているのを見て、素直に僕も自分のようにうれしくて、パワーをもらったし、本当に素直に泣けましたね。

相次ぐ薬物事件。高知さんは、自分が芸能人だったからこそできることがあると語った。

元俳優 高知東生さん:
素直に(薬物依存)は病気なんです。でもそれをしっかり回復して生き直すことで、これからの人たち、社会にとってロールプレーイング(役割)になりたいと今は思っています。

(「Live News it!」12月12日放送分より)

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