宮内庁は、今月23日の天皇誕生日に皇居で一般参賀を開催すると発表したが、能登半島地震の被害を案じられる天皇皇后両陛下のお気持ちも踏まえ、大声での歓声を控えるよう求めている。
2月23日の天皇誕生日には、例年天皇皇后両陛下が長女の愛子さま、秋篠宮ご夫妻、次女の佳子さまと共に皇居・宮殿のベランダに立ち、東庭に集まった人たちから祝賀を受けられる。
愛子さまの天皇誕生日の一般参賀への出席は去年2023年が初めてだった。
去年は感染対策のため入場者を事前の抽選で絞っていたが、今年は希望者が当日皇居を直接訪れる形で、午前10時20分、11時、11時40分ごろの3回、開催される予定。
事前の申し込みや抽選無しでの一般参賀の開催は2020年以来約4年ぶりで、午後0時半からは、宮内庁の前で一般の「記帳」も受け付けられる。
密にならないよう、60センチメートル程度の距離を保つため、午前中の3回で東庭に入場しきれなかった場合、記帳に案内される可能性もあるという。
能登半島地震の発生翌日の1月2日に予定されていた「新年一般参賀」は、現地を案じる両陛下の思いも踏まえ、急きょ中止が決まった。
両陛下は地震による甚大な被害に深く心を痛められていて、宮内庁は、今回も慎重に検討した結果、天皇誕生日は国民の祝日で、一般の人たちから直接挨拶を受ける大切な行事であることから、実施を決めたということだ。
宮内庁は、両陛下の被災地への思いや感染対策の観点からも、大声や歓声を控えるよう求めている。