総額1300万円に上るポケモンカードが盗まれる事件が発生。被害に遭った店は、以前から犯行グループに目をつけられていた可能性があることが分かった。

犯行の一部始終を防犯カメラが捉えていた。

わずか2分の犯行　高額ポケモンカード窃盗

事件は1月19日に滋賀・草津市のカードショップで起きた。営業終了後の午前1時過ぎ、ガラスが割れる音と共にヘッドライトを付けた2人組が姿を現す。

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警備会社の警報音が鳴り響く店内で、30秒ほどショーケース内を物色した2人組が、何かを発見。

「あっ！ここだここ！俺ここ行こ」と言うと、1人がバールのような物でショーケースのガラスを割った。2人で中のポケモンカードを次々とカバンへ入れていく。

そして、侵入から約2分後…。「もういいよ」と声をかけてレジや金庫には目もくれず、大量のカードだけを持って姿を消した。

現場を見た店の代表はこう話す。

カードショップWIZ　山本裕也代表：
（被害額は）ガラスの破片が飛び散っていたり、破損されている物を足した金額で、合計1200万円から1300万円ぐらいかなと思っています。

店の代表によると、2023年夏ごろに警察から注意喚起を受けたという。

カードショップWIZ　山本裕也代表：
（警察が去年、他県で）窃盗グループを捕まえたと。その際に所持品を確認したところ、うちのお店の図面を持っていたということを教えていただいた。

別の事件で逮捕された窃盗グループが、今回被害に遭った店のどこに高額なカードがあるかが書かれた“配置図”を持っていたというのだ。そこで店では、100万円する超高額カードは金庫に保管するなどの対策をしたものの、被害に遭ってしまった。

現在、国内外を問わず高額で取引されるポケモンカード。被害が相次ぐ理由を専門家はこう推測する。

元埼玉県警捜査一課　佐々木成三さん：
やはり持ち運びが簡単にできる、海外に持って行く。そうすることで資金洗浄することもできますので、盗む犯罪組織というものはここ最近、増えていると思うんですね。（配置図を持っていた理由は）同じ組織というよりか、闇売買で売られているということもあります。
（「イット！」1月22日放送）