自民党・安倍派の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部が27日、池田佳隆衆院議員の事務所などに捜索に入ったことについて、立憲民主党の泉代表は、「異常事態だ」として、「国民もぜひ怒りを持ってほしい」と政権交代を訴えた。
安倍派から4000万円を超えるキックバックを受けたとみられる池田議員について、特捜部は、国会内の事務所や議員宿舎などへの強制捜査に乗り出した。
泉代表は、記者団の取材に対し、「年末に議員会館の中に捜査が入る異常事態だ」と指摘。
岸田首相の責任に触れ、「今こそ指導力を発揮するべきで、年が明けて通常国会、(自民党の)新しい組織、なんて言うのは、あまりに遅すぎる」と批判した。
さらに、泉代表は、「裏金が常態化して、裏金文化の中で選挙に勝ち、基盤を作り、後援会を広げてきた可能性もある。政権そのものがフェイクだ。自民党が長年、築いた権力基盤そのものに正当性がない」と述べた。
そして、来年の通常国会に向けて「野党としてはさらに攻勢を強めていく」とした上で、「国民世論もぜひ怒りを持ってほしい。みんなで政権を変えるという機運を高めていきたい」と政権交代を訴えた。