日本大学の林真理子理事長は12月4日、アメフト部を舞台にした一連の薬物事件に関して、8月の会見以来2度目の会見に臨んだが、継続審議になってるアメフト部の廃止について意見を聞かれると「私の考えはご容赦を」と話し、回答を避けた。

また廃部にするかどうかの結論をいつ出すのかについては、「できるだけ早いうちにと思いますが、時期は決まっていません」と述べるにとどめた。

アメフト部の廃部を巡っては、競技スポーツ運営委員会が廃部の方針を決めたが、大学の理事会で反対意見が出て、継続審議になっている。

関係者によると、理事会では、廃部とする代わりに、アメフト部自体は残したうえで、部員全員を一度退部させ、1人ひとり適格かをチェックしたうえで入部させる案があがっているという。

このほか、予算的に優遇されている現在の競技スポーツ部から、学生部管轄の運動部に格下げするなどの代替案もあがっているという。仮に格下げとなれば、推薦入試で部員を募集できなくなる。

また林理事長は、アメフト部の悪質タックル問題を受けて理事長に就任したが、記者から「日大の改革をうたって就任したが、悪化しているのでは」と問われると、「ご指摘は重く受け止めたい。就任以来改革に向けてやってきたが、大きな事件が起きると、体質、組織が脆弱だったなと言うのは痛感しています」と反省の弁を述べた。

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プライムオンライン編集部
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