視力が1.0未満の小中高生の割合が過去最多となったことが、文部科学省の調査でわかった。

28日公表された2022年度の学校保健統計調査は、満5歳から17歳までの幼児、児童、生徒のうち、発育状況については69万5600人、健康状態については322万411人が調査対象になっている。

調査によると、裸眼の視力が1.0未満の小中高生の割合は、過去最多となった。

小学生は37.88%、中学生は61.23%、高校生は71.56%と7割を超えている。

文科省は、「家庭での端末や携帯の利用が増え、裸眼視力1.0未満が増えている要因」としてる。

また、身長の平均値については、ほとんどの年齢層で2001年度頃まで上昇し、その後横ばい傾向になっている。体重の平均値もほとんどの年齢層で2006年度頃まで上昇し、その後横ばいになっている。

ただ、肥満傾向(肥満度が20%以上)の児童の割合は、男女ともに小学校高学年が最も高いことがわかった。特に男子は8歳以降に、1割以上が肥満傾向だった。

文科省は、「新型コロナの影響で運動量が減ったり、休校によって、食べる量を自分で決めることができるようになった事などが影響している可能性がある」としている。

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