若者による違法薬物事件が相次ぐなか、「私は嫌だ、僕はやりたくない、ありのままの気持ちを伝えてください」と、高校生自ら薬物乱用防止を呼びかけた。
東京都庁で26日に開かれた麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動東京大会では、長年にわたり薬物防止運動に貢献した団体・個人や、薬物乱用ポスター・標語の入賞者への表彰が行われた。
また、薬物乱用防止高校生会議が開かれ、参加した高校生は、身近な人から薬物に誘われた場合にどのように断ればいいのかを演劇形式で発表。高校生自ら「ダイエットできる薬物、リフレッシュできる薬物なんて、そんな都合の良いものはない」と、甘い誘いで忍び寄る薬物の怖さを訴えた。
2022年、大麻事件で検挙された人のうち30歳未満の割合が過去最多の「69.2%」に上り、都は「SNSなどで『大麻に有害性はない』などの誤った情報が広まっている」と指摘し、違法薬物について「正しい知識」と「断る勇気」を持つことが大切だと呼びかけた。