日本維新の会の馬場代表は24日、衆院・本会議で政府の補正予算案に賛成したことについて、「苦渋の決断」だと述べた。
補正予算案は、政府の新たな経済対策の財源の裏付けとなるものだが、増額した大阪・関西万博の会場建設費の一部も盛り込まれている。
本会議で賛成に回った維新の馬場代表は、採決後の記者会見で、補正予算案を「50点」と厳しく採点しつつ、判断の理由を説明した。
馬場氏は、万博を巡り、「大阪府も大阪市も、これから12月議会でそれぞれの負担分を議会に提出する。国の予算を否決する(反対する)ということは、矛盾するものがある」と語った。
大阪府も大阪市も維新の首長であり、苦しい胸の内を明かした形だ。
補正予算案について、馬場氏は20日の時点では「天下の悪法」と呼んでいただけに、24日の会見では「苦渋の決断」との表現を用いた。
また、万博以外の賛成理由があるのか問われ、「問題視している1つが基金の問題。180ある基金を全て見直しをかけるよう、岸田首相が指示を出した。スタートは『天下の悪法』だったが、政府側も努力はしている」と答えた。
補正予算案は27日から、参院・予算委での質疑が始まるが、すでに賛成の立場を表明した維新は、どのように審議に臨むのか。
馬場氏は「我々が政権政党になればどういう経済対策をやるかという観点で、議論を挑んでいきたい」と述べた。