立憲民主党の泉代表は24日、国民民主党が今年度補正予算案に賛成する方針を決めたことを受け、「魂まで売ってしまったらおしまい。ミイラ取りがミイラになる」と警鐘を鳴らした。

国民民主党の玉木代表は、22日の衆院予算委で、ガソリン税を一時的に軽減する「トリガー条項」の凍結解除をめぐり、「首相が凍結解除を決断するなら補正予算に賛成してもいい」と述べた。

それを受け、自民党と国民民主党の政調会長は24日午前に国会内で会談。国民民主党はその後に行った党の会合で、補正予算案に賛成することを全会一致で決定した。

こうした動きに関し立憲の泉代表は、24日の記者会見で、補正予算案に反対の立場を表明した上で、トリガー条項の凍結解除をめぐる国民民主党と与党の対応について、「取り引きをしないと政策は実現しないのか」と疑問を呈した。

さらに国民民主党に対しては「その取り引きが国民から評価を受けるかどうかだ」と指摘した上で「魂まで売ってしまったらおしまいで、その取り引き以降、(与党に)取り込まれてしまったらミイラ取りがミイラになる」と警告した。

また泉代表は、国民民主党が補正予算案に賛成したことを受け、国民民主党と立憲民主党の支持団体である連合の芳野会長と、今後の対応について協議したい意向を示した。

泉代表は「そもそも国民民主が補正予算に賛成するとは連合も想定していないだろう」とし、「今回の国民民主の考え方、対応、行動についてどう思うかということをお互いに話し合わなければならない」と述べた。