韓国・仁川の警察署に入ってきた黒塗りの高級車。

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そこから現れたのは、違法薬物疑惑の渦中にある、K-POPグループ「BIGBANG」のリーダー・G-DRAGON。本名、クォン・ジヨン氏(35)だ。

6日、警察の聴取を受けるため、自ら出頭した。ステージでの姿とは打って変わり、眼鏡をかけ、青いシャツと黒いスーツに身を包んだG-DRAGON氏。

緊張もあってか、やや落ち着かない様子で報道陣の前に立つと、質問に答えた。

――出頭した理由は?

G-DRAGON氏:
行って調べてもらわないといけないですから。

――薬物の疑いを認めますか?

G-DRAGON氏:
私は薬物犯罪に関わった事実はありません。それを明らかにするためにここに来ました。今長々と話をするより、早く調べを受けてきます。

G-DRAGON氏は“薬物疑惑”をきっぱりと否定。ファンには以下のようなメッセージを残し、聴取へ。

――ファンに一言

G-DRAGON氏:
心配しないでください。調べを受けてきます。

ゆっくりとした足取りで、警察署に入っていった。

韓国の芸能界を揺るがす“薬物問題”

2009年に日本でもメジャーデビューし、世界的な人気を誇るBIGBANG。

リーダーを務めるほか、楽曲制作やプロデュースも手がけるG-DRAGON氏は“KING OF K-POP”と呼ばれる存在だ。

BIGBANファン(40代):
誰もまねできない。レジェンドという存在だと思います。

K-POPファン(10代):
K-POPを壊してしまうというか、ショックでした。

今、韓国の芸能界を薬物問題が揺るがしている。3年前(2020年)のアカデミー賞で作品賞に輝いた映画「パラサイト 半地下の家族」に出演した俳優、イ・ソンギュン氏も渦中の1人だ。

イ・ソンギュン氏:
今日の調べに誠実に臨みます。

毛髪や尿を採取して行った薬物検査では“陰性”判定だったイ・ソンギュン氏。しかし“違法薬物を使ったか”との質問には、即答を避けた。

“会員制高級クラブ”の摘発がきっかけ

なぜ、韓国の芸能界で薬物疑惑が広がっているのか。東海大学の金慶珠教授は“ソウルの繁華街・江南の会員制高級クラブの摘発がきっかけになった”と説明する。

金慶珠教授:
(摘発された)会員制高級クラブのいわゆるマネージャー的な女性。彼女には薬物事案の前科もあったのでそこら辺を追及したところ、一緒に麻薬をやった人として芸能人の名前があがったと。

出頭から約4時間後の午後5時半前。警察署から出てきたG-DRAGON氏はこう話した。

G-DRAGON氏:
調査に必要な陳述であれ、何がまた、調査に必要なことはすべて積極的に臨みました。協力したし、事実通りに答えました。(簡易試薬検査は)陰性と出て、精密検査も緊急要請した状態。
(「イット!」11月6日放送より)