ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、アメリカやヨーロッパ各国がウクライナ政府に、和平交渉の可能性について、密かに協議を持ちかけたと、アメリカメディアが報じた。
アメリカのNBCテレビは3日、アメリカ政府高官らの話として、アメリカやヨーロッパ各国がウクライナ政府に、ロシアとの和平交渉の可能性について密かに協議を持ちかけ、10月に行われたウクライナ支援の国際会合の場で協議が行われたと報じた。
ウクライナでの戦線の膠着や、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘によって、欧米各国からの追加援助の確保が困難になる懸念などが背景にあるとしている。
協議では年末から2024年初頭までの和平交渉の開始を視野に、ウクライナ側が何を放棄する必要があるのかなどが話し合われたほか、NATO=北大西洋条約機構がウクライナの安全保障に関与することで、ロシアによる再侵攻を抑止する案も浮上しているとされる。