ロシアのプーチン大統領が旧ソ連のキルギスを訪問した。
ICC=国際刑事裁判所が逮捕状を出してから、ウクライナの占領地を除いて初外遊となる。

プーチン大統領は12日、キルギスの首都ビシケクで、ジャパロフ大統領と会談した。
今回の外遊は、13日に行われる旧ソ連の構成国でつくるCIS=独立国家共同体の首脳会議に合わせたもの。

ICCがプーチン大統領に逮捕状を出した今年3月以降、ウクライナの占領地を除いて、初となる外遊で、ウクライナへの軍事侵攻やアゼルバイジャンとアルメニアのナゴルノカラバフ問題で、求心力が低下しているロシアの勢力圏の維持を図る狙いがあるとみられる。
また、旧ソ連構成国の足並みの乱れを正し、あらためて結束を図る思惑もあるとみられる。

ただ、ナゴルノカラバフ問題で、ロシアに不満を抱くアルメニアのパシニャン首相は欠席した。
アルメニアは今月3日にICCの加盟に必要な規程も批准していて、プーチン大統領の思惑通りとなるのかは不透明。

プーチン大統領は今後、来週17日から始まる、習近平国家主席が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」の会議に合わせて中国を訪問し、習近平国家主席と会談する予定。

国際取材部
国際取材部



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