福岡・久留米市の市道の中央分離帯に、“あるもの”が無断で植えられ、物議を醸しているといいます。

中央分離帯に似つかわしくない植物が…
中央分離帯に似つかわしくない植物が…
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「めざまし8」の取材班が現地を訪れると、中央分離帯に生えていたのは…青々と茂った“バナナ”

よく見ると南国フルーツの“バナナ”が実っている
よく見ると南国フルーツの“バナナ”が実っている

それも1本だけではなく、まるでそこだけ“バナナ果樹園”のように、何本も植えられています。

1本だけではなく何本も植えられている
1本だけではなく何本も植えられている

久留米市民:
なんかね、かわいいじゃないですか。

久留米市民:
散歩の途中の楽しみになります。

福岡市動植物園によると、生えているのは熱帯植物の「モンキーバナナ」。車が行き交う中央分離帯は、気温が比較的高いため、ここまで成長したのではないかといいます。

道行く市民の反応もまずまずのようですが、これらは全て久留米市の許可を得ずに勝手に植えられた“無許可バナナ”

今年の8月には、市に対して「バナナの葉が車道に伸びて危ない」といった苦情が入り、市の担当者が道路にはみ出した葉をカットするという対応を行いましたが、今後も通行の支障になる恐れがあるなどの理由で、街路樹の維持・管理を行う市の担当部署は、バナナを植えた人物に伐採を求めています。

バナナを植えた人物を直撃!緑化目的か

一体、誰がどのような目的で“バナナ”を中央分離帯に植えたのか?
取材班が、バナナの近くで取材を続けていると、バケツを持って中央分離帯に入っていく男性の姿が。

水を入れたバケツを持って、中央分離帯に入っていく男性
水を入れたバケツを持って、中央分離帯に入っていく男性

男性は、バナナに水をやりながら、中央分離帯に落ちているペットボトルなどのゴミを拾っています。

水やりだけでなく、ゴミ拾いも
水やりだけでなく、ゴミ拾いも

この男性こそ、無断バナナを植えた張本人。早速話を聞いてみると…。

中央分離帯にバナナを植えた男性
中央分離帯にバナナを植えた男性

バナナを植えた男性:
(中央分離帯に)ジュースの缶とか、たばこの灰皿をそのまま信号待ちで止まっている時にひっくり返したりとか。もう汚い…すごかったですね。だから、バナナで“緑”にすればと思って。

ーー市に許可は?
取ってませんよ。

ゴミなどで汚れた中央分離帯に緑を増やすために、知人から株分けされたバナナを2年ほど前に植えたといいます。

バナナを植えた男性:
道路にはみでたからですね。危ないと思って、だいぶ切りましたよ。
交通の妨げにはならないとは思いますので、子供からお年寄りまで喜んで通ってもらえればいいかなと。

男性によると、バナナの葉が道路にはみ出さないよう、定期的に枝切りをしているという事ですが、福岡市動植物園は、バナナは街路樹としては適さないと話します。

福岡市動植物園 職員:
バナナは木のように見えるんですけれど、草なんですね。台風だとか、風が強いと折れやすいんです。やはり倒れる可能性があるので、あまり街路樹としては向かないのかなと思います。

市は、今後の具体的な対応を現在検討しているということですが、それについて男性は。

バナナを植えた男性:
(市が伐採しろというなら)従いますよね。納得する、しないより、市が言うのなら、従わないとですね。

(めざまし8 10月5日放送)