6月21日、三重県名張市の住宅に設置された防犯カメラが捉えたのは、帽子をかぶり、黒いマスクにサンダルを履いた、不審な人物の姿。

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時刻は午前4時20分ごろ。

不審な人物は、突然玄関の前で立ち止まったかと思えば、また歩き出すを繰り返し、まるで周辺の家を物色するかのように、キョロキョロしながら歩き回ります。

周囲をキョロキョロと見回しながら歩く不審な人物
周囲をキョロキョロと見回しながら歩く不審な人物

そして、防犯カメラが設置されている家の前で足を止めたかと思うと、周囲を見渡した次の瞬間、柵を乗り越えて敷地内に侵入しました。

家の前で足を止めたかと思うと…
家の前で足を止めたかと思うと…
柵を乗り越えて敷地内に侵入
柵を乗り越えて敷地内に侵入

住居への侵入が目的だったのでしょうか?

しかし、この不審な人物は、侵入した2分後に、何も持たずに敷地から出て、そのまま立ち去りました。

お手柄“ポメラニアン”が不審者を撃退!

実はこのとき、防犯カメラが設置されている家で飼われている、ポメラニアンの「マルくん」が不審な人物に気がつき、力強く吠えていたのです。

ポメラニアンのマルくん
ポメラニアンのマルくん

侵入された家の住人:
中に入った時には気づかなくて、家の隣のお宅に入った時に、何か物音がした時に、犬が反応して、すごく鳴いていったので。

一緒に眠っていたはずの、マルくんの吠える声で目を覚ました飼い主は、不審な人物が隣の家のフェンスをまたぐのを目撃。

窓の鍵を閉めて、マルくんを抱きかかえ、防犯カメラを確認しにいったといいます。

侵入された家の住人:                                                                           
気持ち悪いって思いました。「うちの家に入っていってるやん!」という感じで。最初は信じられなくて…どういうこと?と。

防犯カメラには、自分の家に侵入しようとする不審者の姿が。
マルくんの飼い主の女性は、その後、警察に相談。以来、周辺のパトロールが強化されました。

さらに、町内関係者に映像を見せたところ、不審人物に関する情報がまとめられたビラが、近所に配られたといいます。

侵入された家の住人:
絶対これ私の家だけじゃないなと思ったので、すぐに映像とか見てもらって。その日の夜に(ビラを)作ってくださって。

早朝に現れた不審な人物について、元埼玉県警捜査一課警部補の佐々木成三氏は、被害がなかったことはマルくんの「お手柄」だと話します。

元埼玉県警捜査一課警部補 佐々木成三氏:
防犯カメラというよりは、実際に犬が吠えたり、音や吠えた動物の鳴き声で警戒警告するということ、音とか光、センサーなどで警告をするということは、僕は防犯の上においてとても大切なことだと思います。“お手柄”だと思いますね。

(めざまし8 7月13日放送)