WTO=世界貿易機関が、中国が日本製ステンレス製品に反ダンピング関税を課すのは協定違反との報告書を公表した。これを受け、松野官房長官は20日午前の会見で「日本としては、中国が今回の報告書の内容を真摯に受け止め、WTO協定に非整合的であると明白に認定された措置を、速やかに是正することを求めていきます」と強調した。
また松野長官は、WTOの小委員会が公表した報告書について「中国の措置がWTO協定に非整合的であると認定し、中国に措置の是正を勧告した」と説明した。
日本製ステンレス製品への中国による対応をめぐっては、中国が国内の産業を守るとの名目で、高い「反ダンピング関税」を課したため、日本が対応の是正を求めて2021年にWTOに提訴していた。