「一刻も早く犯人が捕まってほしい」

めざまし8の取材に対し、悲痛な胸の内を明かしたのは、亡くなった辰島ありささん(29)の両親です。

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熊本市内の繁華街のビルの空きテナントで、全身に布を巻かれた状態で見つかった辰島さん。

警察は5月31日に、その死因を窒息と断定。殺人・死体遺棄事件として、捜査に乗り出しました。

熊本市内にある私立の中学校を卒業し、県内でも有数の進学校に進学した辰島さん。
中学・高校の同級生は、「体育のダンス発表会なども率先してやるタイプで、抜群に人当たりは良かった。人としゃべりたがらない人とかでも率先してしゃべりかけてくれる子だった」と辰島さんは成績が良いだけでなく、クラスのリーダー的な存在だったと話します。

そんな彼女がなぜ、変わり果てた姿で空きテナントで見つかったのでしょうか…。

辰島さんとの連絡が途絶えたのは、5月28日の午前1時ごろ。同居する男性に「帰る」とSNSでメッセージを送っていたといいます。

同じ時刻、遺体が発見されたビル周辺で「女性の悲鳴を聞いた」という人物がいました。

現場付近で女性の悲鳴を聞いた人物:
日曜日(28日)の午前1時~2時の間ですね。キャーか、ギャーという明らかにおかしい女性の悲鳴が聞こえました。

もし、これが、辰島さんだとすれば、遺体が発見された現場周辺で襲われた可能性も考えられます。

その後、父親からの行方不明届を受けて警察が周辺の防犯カメラを解析。辰島さんと体格や服装が似た人物を追い、5月29日、雑居ビルでの発見に至りました。

両親が明かしたつらい胸の内

めざまし8の取材に対し、辰島さんの両親は、「この言葉が報道されることによって少しでも犯人逮捕につながれば」とつらい胸の内を明かしてくれました。

「今は家族全員、何も考えられない状態です。もう一刻も早く犯人が捕まってほしいということしか思っていません。最後にしっかりと娘を葬儀で送り出してあげたいです」

警察は、引き続き辰島さんが事件に巻き込まれた経緯を調べています。

(めざまし8 6月1日放送)