5月8日、岐阜県羽島市で撮影された “空き巣”。
防犯カメラの映像をひもとくと、見えてきたのは侵入者の“奇妙な行動”でした。
時刻は午前3時3分。被害者の自宅兼事務所に、長靴のような物を持った黒い服の人物が現れました。
慣れた手つきで窓をあけ、持っていた長靴を外に置くようなしぐさをします。
逃走経路の確保のためでしょうか?
事務所内には封筒や書類が乱雑に置かれていますが、黒い服の人物は迷うことなくカウンターテーブルの上に置かれていた、書類の収納ケースに手を伸ばします。
実は、この収納ケースは、被害者が普段「仕事の売上金」を入れていた場所。
まるでそれを知っているかのように、収納ケースから封筒らしき物を取りだし、中身を確認する黒い服の人物。
しかし、何も入っていないことに気がついたのか、折りたたんで元の場所に戻しました。
いったん考え込むようなしぐさを見せた後、ポケットからライトを取り出し、収納ケースの下などを念入りにのぞき込みます。
その後、物音に驚いたのか、窓から逃げていきました。
しかし、3分後。諦めきれなかったのか、再び戻ってきた黒い服の人物。
金目の物を見つけることができず、この日は何も取らずにそのまま去って行きました。
金のある場所が分かっていたのか?“奇妙な行動”の理由
様々なものが置かれていた事務所の中で、なぜ侵入者は売上金が入れられていた場所がわかったのでしょうか?
被害者:
「(過去に)何度も入られています。何十回以上入られている」って警察の方が言っていました。
この“奇妙な行動”について、被害者の男性は警察から「侵入した窓の形跡から数年前から何者かが入り込んでいた」と言われたといいます。
被害者:
ちょこちょこお金が足りなくなっていたので、あまりにおかしいと思って防犯カメラを設置したら、犯人が入ってきたっていう感じです。(被害総額は)100万~200万ぐらいの間ですね。相当やられています。
異変に気づいた被害者の男性は、原因を突き止めるために、防犯カメラを設置。売上金を入れる場所も変えていたといいます。
被害者:
形跡を残さない泥棒なんです。(ケースに)入っているお金の2割~3割を持って行くんですよ、バレないように。
被害者はカギを二重ロックにするなどして対策。警察に被害届を提出しています。
(めざまし8 5月16日放送より)