本格的な梅雨の時期を前に、西日本豪雨を教訓に高梁川の災害対策などをテーマに流域自治体のトップらが集まる意見交換会が5月15日、岡山市で開かれました。

会議には倉敷、総社、新見、高梁の4人の市長が出席し、国や県の担当者が、西日本豪雨で甚大な被害をもたらした小田川の合流点付け替え工事が約80%完了したことや堤防の整備状況などを説明しました。

出席者からは、西日本豪雨から5年が経ち、工事が進み安心につながる一方で、住民の危機意識の低下が見られることや、5月上旬の大雨で高梁川にかかる川辺橋の橋脚の1つが傾いたことに対し、早期の復旧を求める意見や要望が出されました。

(片岡聡一総社市長)
「河道内掘削と堤防内の伐採が功を奏している。そのことによって高梁川の水位が1メートル下がっている。これはとても大きいことだと思っている。これから厳しい雨がまたやってくるが、これをどう戦っていくか共通認識を得ることができたと思っている」

(伊東香織倉敷市長)
「気候が非常に強力な温暖化が進んでいると感じるので、これまで以上の対策を前倒しで、早くしてもらえるようお願いしたい」

国や県は、ハード面の整備と並行して、逃げ遅れゼロの取り組みなど危機意識を高め、ソフト面での対策も引き続き進めたいとしています。

岡山放送
岡山放送

岡山・香川の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。