G7広島サミットで、日本政府がインドなどの招待国と共同で、食料問題に関する成果文書をまとめる方向で調整していることがわかった。

政府関係者は、食糧問題は「ロシアによるウクライナ侵攻以降、食料価格が高騰している中、グローバルサウスにとっては重要な課題だ」と指摘する。「グローバルサウス」とは、アジアやアフリカなどの新興国や途上国だ。

19日に開幕するG7広島サミット(主要7カ国首脳会議)は、グローバルサウスの国々への関与の強化が重要なテーマとなる。グローバルサウスの盟主とされるインドのモディ首相や、韓国の尹錫悦大統領ら8カ国の首脳が招待国として招かれ、拡大会合が開催される予定だ。

ロシアによるウクライナ侵攻を受け、小麦などの食料価格が高騰している。拡大会合では食料問題について議論し、G7首脳宣言とは別に、招待国と共同で成果文書をまとめる方向で調整が進んでいる。

成果文書を通じて、グローバルサウスの国々との連携を強調したい狙いがあるとみられる。