スケールは大きいが撮影場所は身近な場所

世界中には素晴らしい景色が広がっており、技術が進歩した今、それはネット上ですぐに見ることができる。

今Twitterで美しい月の写真が投稿され、とある理由で話題になっている。
まずは写真を見てもらいたい。

(提供:haraoさん)

大きく光り輝く月を背景に、丘の上を走るバイク。壮麗な写真だ。
こんな写真を撮ってみたいものだが、いったいどこで撮影されたのか?

実は話題となった理由が驚きの場所で撮影されていたことだった。一緒に投稿された写真にその答えがあった。
 

(一緒に投稿された撮影の舞台裏 提供:haraoさん)

投稿されている2枚目の写真は、撮影の舞台裏の様子。
背景の丸い月は月型のライト。丘に見えたのは毛布。その上にバイカーのミニチュアをうまく乗せることで撮影されていた。そう、撮影場所は自室のベッドの上だったのだ。

この投稿にTwitter上では、「めっちゃ幻想的」「映画のポスターかと思った」「発想が素晴らしい」といった感動のコメントが多く投稿され、22万7000いいねが押されている(5月18日時点)

どうしてこのような撮影方法を思いついたのだろうか?写真が趣味の投稿者harao(@harao__)さんに直接伺ってみた。

人形を毛布の上に立たせるのに5分くらいかかりました

ーーこの写真を撮ろうと思った経緯は?

海外のトラベルフォトグラファーが、自宅でミニチュアフィギュアを使った旅写真を撮っているのを見て「面白そう、やってみよ」と思ったのがきっかけです。


ーーこの写真のこだわりの部分は?

普段から自然の中にぽつんと人が立っているような、少し引いた写真が好きなので、ミニチュアを使って自分のイメージを再現してみようと思いました。
あまり大掛かりなセットではなく、簡単に撮りたかったので、このイメージに決めました。


ーー撮影の際、苦労した点は?

人形を毛布の上に立たせるのに5分くらいかかりました。



撮影時間は15分程。新型コロナウイルスの影響により、外出自粛で撮影に行くことができていないそう。しかし、同じ状況に陥っている人たちが、ミニチュアを使った撮影など、工夫を凝らして前向きに楽しんでいる様子を見て、刺激を受けたという。

普段は人を撮ることが多い

(波間、漂う 提供:haraoさん)

haraoさんが写真を撮り始めたのは2016年頃から。普段はフィルムカメラを使用して撮影しており、扱い方は独学で学んだという。

「人を撮ることが多いですが、その人の特性(顔がきれい、スタイルが良い)よりは、人を通して感情のようなものを撮りたいと考えています」と作品へのこだわりを教えてくれた。
それゆえに、haraoさんの作品は、被写体の多くが影や後ろ姿など、ペルソナを覆い隠された姿で登場するという。

haraoさんは普段、Instagramで素敵な写真を公開してくれている。

(重力 提供:haraoさん)

自宅でも撮れる壮大な写真。5月14日緊急事態宣言が39県で解除されたが、まだ8都道府県は続いていて普段の生活には戻れていない人が多いだろう。今回の写真のように、家の中で工夫して絶景を撮ってみるのも楽しいかもしれない。