“抱き合わせ”転売に苦言…それに対し出品者は?

これはオークションサイトに出品されていた銅鍋の写真。

取っ手には、なぜかマスクが立てかけられている。開始価格は1万5000円。鍋と抱き合わせでマスク転売を狙ったものとみられる。

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閲覧者からはこんなコメントが…

閲覧者:
抱き合わせはやめましょう。恥ずかしくないですか

しかし、これに対して出品者は…

出品者:
抱き合わせでは有りません。商品の価値がわからないのでしょうか?銅製のこの大きさの鍋はこの値段で普通だと思いますが

マスクの転売が罰則付きで禁止される3月15日まであと3日となる中、こうした巧妙な手口で出品する人が出てきている。

街では「すごく許せないですけど、でも大体そういう人は出てきちゃうんでしょうね」「弱みにつけ込むのはよくないと思う」といった声も聞かれた。

水性ペンやホチキスの芯を“替え玉”にして転売か

そこで、Live News it! 取材班はオークションサイトを徹底調査。

出品されていたのは青色の水性ペン。実際には店頭で100円ほどの商品だが、即決価格は1万円と書かれている。

よく見ると質問欄にはこんなコメントが…

質問:
1000枚?

回答:
在庫は4万枚以上あります

水性ペンにもかかわらず、数え方はなぜか枚数。この出品者の過去の履歴を見てみると…

Live News it! 取材班:
過去にマスクを売り出してますね。この人、2000枚を23万8000円で売ってます。どこから仕入れているんでしょうか

ペンを“替え玉”にして、マスクを転売しようとしているものとみられる。

さらに、こちらの写真は同じ出品者が出したホチキスの芯。即決価格は1万円となっている。

“マスクの文字を使わない”出品も…削除対応もイタチごっこに

こうしたマスク転売禁止の目をくぐり抜けようとする手口は、フリマアプリのメルカリでも…

Live News it! 取材班:
商品写真はマスクなんですが、商品の名前が「除菌ブロッカーセット」になっています

「マスク」という文字は使っていないが、商品の説明欄には「枚数追加可」の文字があった。

このようにマスクという言葉を使わない出品は他にも…

Live News it! 取材班:
このマスクの名前は「最後のチャンス」です

しかし取材班がこの出品を見つけたわずか5分後。

Live News it! 取材班:
「最後のチャンス」もなくなってしまいました

メルカリやヤフオクを運営するヤフーはマスクの転売に対して削除を始めているが、あの手この手で転売を狙う出品者との“イタチごっこ”の状態が続いている。

次々と出てくるマスクの転売手口に、街の人は…

女性A:
絶対買わないです。ばかばかしいので…

女性B:
嫌ですね。早く収束してほしい、それだけです

転売禁止を目前に、運営側にも監視の強化が求められている。

(「Live News it!」3月12日放送分より)