感染の不安…医師に無料で相談できるサービスを発表

世界各地で猛威を振るう、新型コロナウイルス。

3月12日、WHOは世界的な流行を示す「パンデミック」に相当すると表明。日本国内でも新潟や北海道などで新たな感染者が確認されるなど、収束の見えない状態となっている。

そのような中、経済産業省が遠隔で医師に無料相談できる健康相談事業を開始すると発表した。

出典:経産省
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相談窓口が設けられたのは、経産省が委託した株式会社Mediplatの医師によるチャット型医療相談サービス「first call」と、LINE上で医師に相談ができる「LINEヘルスケア」

「first call」は匿名で小児科・内科など12科目の医師の相談が受けられるサービス。

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「LINEヘルスケア」は内科・小児科・産婦人科・整形外科・皮膚科・耳鼻咽喉科の6科目が相談でき、チャット形式ですぐに医師と相談ができる「いますぐ相談」と、時間をかけて詳しく相談したいときのための「あとから回答」が選べるサービスとなっている。

出典:経産省

これらのサービスで診察や薬の処方を受けることはできないが、健康不安への医学的な助言を受けることができるという。

2つのサービスは土日を含めた24時間対応となっていることが特徴で、どちらも3月11日~31日の間、無料で利用することができる(「LINEヘルスケア」はアプリのダウンロード、「first call」は会員登録と無料クーポンの登録が必要)。

「first call」「LINEヘルスケア」はともに既存のサービスだが、今回の窓口設置に伴い、相談可能な医師の数を増やし、ふたつ合わせて1日に約5000件の相談に対応することを目指しているという。

「まずは正しい場所に相談を」

今回の設置の背景にあるのが、適切な相談をせずに医療機関を受診することのリスクだ。

新型コロナウイルスは糖尿病などをはじめ基礎疾患のある人、また高齢者が感染すると重症化する可能性が指摘されているが、ネット上で医師のアドバイスを受けられることで、感染リスクの高い場所へ足を運ぶこと、また無理な外出の必要がなくなる。

また、厚生労働省では1月28日から新型コロナウイルスに関する電話相談窓口を設置しているが、この窓口にはコロナウイルス以外の相談も非常に多く寄せられているという。

このような現状に対して、経産省は「まず、正しい場所に相談してもらうことが重要」として、コロナウイルスの感染疑いですぐに医療機関を受診するのではなく、今回のようなサービスを利用して医師のアドバイスを受けてほしいと話している。


また、今回の2サービスの強みは「24時間対応」ということだ。

たとえば厚労省のコールセンターは午前9時から午後9時までとなっているが、経産省は「電話ではなく24時間対応のチャット形式にすることで、たとえば海外在住の日本人も時間や言語にとらわれず相談がしやすくなる」と話しており、国内外からの利用を視野に入れているという。


「first call」「LINEヘルスケア」が無償で利用できるのは3月31日までとの発表だが、取材によるとコロナウイルスの感染状況やサービスの利用頻度などを考慮した上で、4月以降の方針を決定するという。

新たな感染情報が連日報道される中、もしかしたら自分も…と不安になる気持ちは誰もが持っているはず。

そんな時だからこそ、すぐに受診をと急ぐのはかえって感染リスクを高めてしまうかもしれない。まずは専門家のアドバイスを受けることで、冷静な対処ができるようになるはずだ。

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