柴犬のルーツ「石州犬」

愛くるしい表情に、賢く勇敢な性格。
国の天然記念物で世界的にも人気の小型日本犬「柴犬」。

世界中に約60万頭いると言われているが、実はそのすべての父系統の血統をさかのぼると、島根・益田市美都町にいた石州犬の「石号」に辿り着く。

石州犬研究室によると、石州犬は昭和20年代ごろまで石見地方に生息していた犬で、地元では「石見犬」とも呼ばれていた。
優れた猟犬としての適性を持った小型の日本犬。

現在の柴犬の祖犬とされる益田市美都町の石州犬「石号」は、昭和11年、日本犬保存会の血統書に登録。

四国産の雌犬「コロ」との間に「アカ号」が誕生し、この「アカ号」こそが正統な柴犬の源流犬とも言われている。

多くの日本犬が戦争などで血統が途絶える中、石号はその災禍をくぐり抜け、柴犬のルーツとなっている。

「強運の犬」を地元もPR

伝染病や戦火から逃れ、子孫にも恵まれた石号は、「強運の犬」とも呼ばれている。
そんな「石号」の存在を広く知ってもらおうと、地元も動き出した。
2019年11月、地元・益田市の美都温泉に設置された石像。

地域自治組織・小原靜伍事務局長:
地元の人に協力してもらって全部寄付金で作った

目指すは東のハチ公、西の石号。

地域自治組織・小原靜伍事務局長:
特に愛犬家の人にこの地に来てもらって、どういう土地で生まれ育ったかを体験してほしい

「石号」をイメージしたグルメも登場

また、隣接する飲食店では、石号とパートナーのコロをイメージしたコロッケが登場している。

石号の硬い毛並みをイメージし、衣には粗挽きのパン粉を使用。
猟犬だったことから、中には「猪肉」が使われている。

岡部楓子アナウンサー:
衣のザクザクとした食感が良いですね。結構お肉の味がしっかりしています

パートナーの黒柴・コロをモチーフにしたコロッケは、イカ墨パウダーで真っ黒に。
そのほかにも、災禍をくぐりぬけた強運にあやかろうと「強運 角煮うどん」や「強運 石号の里定食」など、さまざまな強運メニューが。

お食事処 ゆずのき・西田勝幸料理長:
営業の人が大事な契約の前に食べに来たりする

さらに記念館もオープン。
石号の写真や資料などを展示しその足跡を紹介している。

地域自治組織・小原靜伍事務局長:
いろいろな苦労を乗り越えて、ここまで命がつながってきたというのをみんなに知ってほしい

「世界中の柴犬ファンから愛される観光地に」。
全国唯一の宝物で町おこしを目指す。

(山陰中央テレビ )

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