ゴーン被告の“豪華な逃亡劇”

国外に逃亡したカルロス・ゴーン被告。彼が納めた保釈保証金を、東京地裁が没収する決定を下したことが分かった。
その額は15億円
1月8日に会見を行うゴーン被告の、豪華すぎる逃亡劇が明らかになってきた。

前代未聞の逃亡劇から10日目。
レバノンの首都ベイルート中心部にあるゴーン被告の自宅には、ライフル銃を持った警官も現れるなど物々しい雰囲気となっている。

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厳戒態勢が敷かれているゴーン被告の自宅。この“ゴーンハウス”自体にも、注目が集まっている。
建物は3階建て。実は敷地内に考古学的価値のある墓があり、住宅全体の資産価値は約18億円に上るという。

そこに現れたのは日産自動車側の弁護士。その説明によると、この住宅の所有権はゴーン被告ではなく、日産の関連会社にあり、現在立ち退きを求めて係争中だというのだ。

日産側の弁護士:
私たちは確実に勝訴する。ゴーン被告にこの家を占拠する権利はない

巨額は何に使われた?

この自宅がある首都ベイルートから約60km。ここにはゴーン被告が出資するワイン畑がある。

逮捕前、巨額の報酬を受け取っていたゴーン被告。果たして今回の逃亡劇にどれほどの資金を使ったのか?
逃亡に使われたプライベートジェットを運営するトルコの航空会社によると、プライベートジェットで大阪からイスタンブールに行くのにかかる費用は、30万ドル(約3240万円)

そこから乗り継いでレバノンに行くのには、5万ドル(約540万円)

つまり日本からプライベートジェットでレバノンまで行くには、約3800万円かかる計算だ。

さらに、プライベートジェット運営会社の関係者は「協力した幹部に、ゴーン被告は100万ドル(約1億800万円)の報酬を渡したとみられます」と話す。

ある中東メディアは、ゴーン被告の逃亡には約22億円の費用がかけられたと報じている。
加えて、没収されることが決定した保釈金は15億円
合わせると、37億円がゴーン被告の豪華すぎる逃亡劇に費やされたことになる。

会見を前に広がる憶測…

8日に行われる会見でゴーン被告は何を語るのか?
アメリカのFOXテレビは「日産の役職解任に、日本政府関係者が関与したことを裏付ける物証や実名を会見で明らかにする方針だ」と伝えた。
永田町では「政府自民党の幹部クラスや経済産業省の関係者などの複数の名前があがるのでは?」などの憶測が広がっている。

7日に経済3団体の祝賀パーティーに出席した日産自動車の内田誠社長は、報道陣からの「カルロス・ゴーン被告が日本を不法に出国しましたが?」との問いかけに無言を貫いた。

一方、ゴーン被告の妻のキャロル容疑者について東京地検特捜部は、虚偽の証言をした疑いで7日午後、逮捕状をとった。

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(Live News it! 1月7日放送分より)