高校の部活動で起きた問題。強豪校として知られる長野県塩尻市の都市大塩尻高校の女子バレーボール部部長が、「指導の一環」として選手9人の前髪を切っていたことがわかった。学校は「行き過ぎた行為だった」と陳謝した。
強豪高校の女子バレーボール部で…
春高バレー全国大会に過去10回出場し全国でも強豪校として知られる都市大塩尻高校女子バレーボール部。 そのバレー部でー。

都市大塩尻高校・阪本勝利校長:
行き過ぎた行為をしてしまった。生徒、保護者に本当に申し訳ない
部長の教諭が選手9人の前髪を切る
学校によると、2022年12月、春高バレー全国大会に向けた合宿中、今井一仁監督(教諭)が前髪を気にしていた3年生の選手に「前髪を気にするよりも試合に集中してほしい」と指導。
その選手は翌日、美容院で前髪を切った。

その後、部長(教諭)が他の3年生に対し「あなたたちはどうするのか」と発言。姿で示すことが大事という趣旨の話もしたという。
選手たちの申し出もあり部長が3年生の選手9人の前髪を切ったという。
卒業時のアンケートで発覚
9人はいずれもこの春卒業していて、卒業時のアンケートで選手の保護者が今回の事案を訴えたという。
都市大塩尻高校・阪本勝利校長:
子どもたちの本当の気持ちをきちんとつかむことができないまま(試合に勝ちたいという)自分の思いだけで指導というか行き過ぎた行為でした。これは教育者として問題がある

部長と監督を指導から外す
訴えを受けて、学校は生徒と保護者に経緯を説明し謝罪した。 現在、部長と監督は指導から外しているという。 少なくとも運営する学校法人の処分が出るまでは指導には戻らないということだ。

県バレーボール協会の村上専務理事は取材に対し「学校から正式な報告を受けてから、高体連とも相談し、倫理委員会で対応を決めることになる」としている。
(長野放送)