多くの人にとって「自分が死ぬまでにどれだけ稼ぐことができるか?」というのは、とても気になるところだろう。

そのような中、「AIで食事を変えて、生涯収入を上げる」とうたうサービスが登場し、注目を集めている。

それがこちら!

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「WorkUp AI」(税別9800円/月)というウェブアプリで、インターネットサービスやアプリの開発・運営を手掛けるシグナルトークが、1月29日からサービスを始めた。

特徴は、「AIカウンセリング」のからの質問に「はい」「いいえ」の2択形式で答えるだけで、「余命」、「健康寿命」(日常生活を送るにあたって制限を受けず、健康でいられる期間)、働き始めから健康寿命までの「合計生涯収入額」の予測値を自動算出してくれるというものだ。

さらに、AIがオススメする食事を確認することにより、当初の生涯収入額を一定程度増やせるというのだ。これによって、「どのような食事を取れば、自身の生涯収入が増えるのか」をひと目で把握できることになる。

このオススメは、(社)予防医療研究協会の苅部淳理事長ら700人以上の医師や管理栄養士といった専門家の知見をデータ化したものと、「AIカウンセリング」が導き出した利用者の傾向とをAIが紐付けした結果から導き出されるという。

なおシグナルトークはこれまでに、ヘルスケア分野では脳の認知機能を測定できる「脳測」や、日常生活行動の健康リスクをスコア化し、自分に合ったお勧め健康法の提供を受ける「my healthy」などのウェブサービスを提供してきた。

「WorkUp AI」を実際に使ってみた

内容を知れば知るほど、具体的にどんな結果が出るのか気になる人も多いかもしれない。そこで、編集部は「WorkUp AI」を実際に試させてもらった。

まず「WorkUp AI」にアクセスし、まず生年月、性別、身長体重、現在の年収のデータを入力。

「AIカウンセリング」での質問は全903問。ただし最初の132問に答えれば、簡易結果を得ることができる。より正確なデータがほしい場合は、残りの771問も回答するとよいだろう。

内容については、「人よりも感動することが少ないほうですか?」というパーソナルなものから、「みかんは白い筋を剥かずに食べていますか?」「週に1回以上、生野菜のサラダを食べていますか?」という食生活に関するもの、そして「直近1ヶ月は、仕事への前向き度は高いですか?」といった仕事への姿勢まで多岐にわたっていた。


今回は簡易検査として132問を約15分ほどかけて回答。すると「AIシミュレーション」が早速稼働し、各数値を算出。

なんと筆者の余命は「残り45.6年」、健康寿命が「残り36.3年」の結果に。 現在36歳の筆者はうまくいけば、70歳過ぎまで健康に過ごせて、80歳までは生きられるということになるようだ。

そして肝心の生涯収入だが…予測値で「1億9907万円」。残念ながら2億円にはわずかに届かなかったが、個人的には予想以上の額だと感じた。

そして、常日頃からだるさに悩まされている筆者に、AIは平均で6.72万円UPする「根本から体変わる根菜」をオススメの食事として提案。具体的には、食後の眠気を防止するというピクルスを食べると良いようだ。

「ぜひ試してみたい!」「食事で改善したい!」という提案については、「Action(実行)」というボタンを押して保存し、後で確認することもできる。

そしてこの「Action」ボタンを押すと、新たに「記憶に残る味噌汁」「赤身で頭サビ知らず」などの収入アップできる別の食事を提案される仕組みだ。

これを繰り返して「Action」ボタンを押し続けていると、1万円ではあるが、生涯収入が「1億9907万円」から「1億9908万円」に変動! 自分に合った食事を選ぶのもためになるが、やっぱり予測値とはいえ、生涯収入が上がるのは嬉しい。


結果としてとても勉強となった「WorkUp AI」だが、どういった動機から開発に至ったのか?そして、“生涯収入”をあげる根拠となるデータも気になるところなのでシグナルワークの担当者に話を聞いた。

アプリ開発のきっかけは代表の親友や父親の死去

ーー「WorkUp AI」開発のきっかけを教えて。

弊社代表である栢は25才の時、同い年の親友を肺がんで亡くし、父親も食道がん発見から1年足らずで亡くなっています。また、共同創業者はうつ病で退職することとなりました。

これだけ情報があふれて、山のようなデータベースが構築され、人々の行動がデータ化されている現代であるにも関わらず、人々がどのようにすれば健康になれるのかという肝心の情報は、埋もれているか、もしくは存在していません。

正しい健康になれるための情報をITやAIの技術を使って世の中の多くの方にお届けし、健康で幸せな毎日を過ごして欲しい、そのための第一歩として、まずは毎日のお仕事でより高いパフォーマンスを発揮できるようになれるサービスがあればと思い、開発に至っています。


ーーでは、指標のひとつに健康だけでなく「生涯収入」も採用しているのはなぜ?

「WorkUp AI」は元々、AIが利用者に合った食生活改善のアドバイスを行い、利用者がそれを実行することで「健康な状態」になることを目指すサービスです。

しかしながら現行法(医師法・薬機法など)の関係上、 「健康にする」「健康になる」を提唱しにくいこともあり、「健康」になることでもたらされる「ワークパフォーマンスの向上」を公のサービス目的としました。そして、利用者にとってより分かりやすく、かつ行動を実行するモチベーションになるということで、「生涯収入」という金額換算された指標を使っています。

AIは「慢性的な体調不良解消を期待できる食材」を重視

ーー食事の効果指数の基になっているという5000人はどんな人たちなの?

「my healthy」構築の際、ウェブアンケート調査で集めて保有していたデータ、「WorkUp AI」開発にあたって新たにウェブアンケート調査で集めたデータ、加えて2019年11月に実施したオープンβテストで得られたデータ、これらを合わせて約5000人分となります。

男女比は男性と女性で50%ずつ、また年代は20代が20%、30代が40%、40代が30%、50代以上が10%の構成となります。また、職種や肩書については調査時点で特定しておりません。

なお、オープンβテスト時の参加者データは、男性が60%、女性が40%。年代については、10代と20代が30%、30代が40%、40代が20%、50代以上が10%となり、平均年収は635万4000円です。

ーーやはり、食事と生涯収入には関係がある?

「WorkUp AI」ですが、食事によって体調が良くなり、体調向上が図られることでワークパフォーマンスが向上し、結果として生涯収入も上がる可能性があるという考え方を採っております。

したがって、ここでの「生涯収入」は実際のご利用者様の収入金額ということではなく、あくまでデータ上のシミュレーションで算出される目安の指標値となります。ちなみに、この指標値ですが、「AIカウンセリング」の問いへの回答と、先の5000人による効果指数の傾向とを掛け合わせて独自に導き出しております。

ーー生涯収入を上げるため、AIが重要視する食事の要素とは?

ワークパフォーマンスの低下要因となる可能性がある慢性的な体調不良(頭痛、腹痛、睡眠障害、視力低下、疲労感、免疫力低下など)の解消が期待できる食材を使った食事となります。

ーー「高収入の人は、いいものを食べている」という話と、今回の「WorkUp AI」の目指すところは違う?

本サービスで提示している食材は、誰でも手軽にスーパーやネットショップなどで購入可能なものであり、レシピも二手間、5分以内の調理でできる簡単なものを提供しています。

したがって、特に高収入の方でなくても身体に良いものを食べることができる提案内容になっています。

対象はオフィスワーカーやハードワーカーなど

ーー「WorkUp AI」のターゲット層として、どのような人たちを想定している?

基本的には以下の通りです。

・オフィスワーカー
・オフィスを中心にPCで仕事をされ、仕事や健康に対して意識が高い方

・特にハードワーカー、共働き世帯、家のローンがある方

ーーどんな業界、どんな職種でも対応できそう?

特に、オフィスでのPC仕事が多い方(事務職、マーケティング職、企画職系)に向いています。一方で、店頭での販売職やサービス職、ドライバー職など日常業務の中でPCを使用する機会が少ない方はワークパフォーマンスの自動測定は難しくなります。

しかし、ワークパフォーマンスの向上自体はどのような業態、職種でも一律期待できます。

ーー仕事のパフォーマンスを向上可能だというが、どれほどの改善を見込めそう?

PCでの業務効率などを自動測定していますので、将来的には事例としてご紹介できる予定です。

ーーAIの提案に従った場合、最大どのくらいまで生涯収入を増やせそう?

基本的にはメソッドの実行(アクションボタンのプッシュ)で、メソッドごとの金額が収入金額に加算されています。つまり、提示されるメソッドとその実行数に応じて提示金額は上限なく増えることになるでしょう。

ただし先の説明通り、あくまでシミュレーション上の、指標値としての金額となるため、実際の収入金額とは異なることをご留意ください。


ユーザーの「WorkUp AI」登録の動機を聞いてみた

ーー「WorkUp AI」への反響は?

次に、代表的なものを掲載いたします。

・「へぇ~」と思うことなどが多く、食事に関しても、もう少し努力しようと思える結果が出て、とても参考になりました。

・特に健康を意識する人は、所得はそれなりにあるでしょうし、病院に通わず、健康の指標になるのであればニーズがあると思います。ただし、クオリティや精度は気になりますが。

・指標を余命や健康労働年数にとどめず、「生涯収入」まで踏み込んでいるのがいいですね。あらゆるデジタルサービスが指標ひとつで魅力的になれる好例だと思います。

ーー現時点で、「WorkUp AI」の登録数はどのくらい?

現時点で登録者数は非公開です。「WorkUp AI」としては毎月2000名程度の新規登録を目標としています。

ーー「WorkUp AI」利用者の主な理由は?

「ワークパフォーマンス低下を招く体調不良に心当たりがある方でその解決を望む」「よりワークパフォーマンスを向上させて、現状よりも年収アップにつなげたい」「常に元気に、より長く現役で働きたい」などといった理由がございます。


「生涯収入」という言葉につい注目しがちな「WorkUp AI」。実際は「生涯収入」の部分はあくまできっかけであった。開発者たちの「どんな人でも健康で幸せな生活を送ることができ、それは高収入であるかないかにかかわらず、誰もが実現できる」という思いが込められていた。

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