駅の自動改札が料金不足の人を的確にブロックするのは誰もが知っているだろうが、それと同じように新型コロナウイルスの感染が疑われる人をブロックするゲートが登場するという。

出典:プレスリリース
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26日、画像認証AIなどを手掛けるデータスコープ社が「感染症の拡大を予防する顔認証カメラ」を発表した。
個人の顔認証、体温検知、さらにマスクの有無も見分けることが可能で、このような製品は日本で初めてだという。

出典:プレスリリース

このシステムは、まずオフィス・商業施設・学校・病院・公園・駅の改札・その他の人が集まるエリアの出入口などに、カメラとサーモセンサーを設置する。
空港の顔認証ゲートによく似たモニターを組み合わせることも可能で、顔を映すと個人認証と体温・マスクを検知し、「認識成功」や「体温異常」などと判断
設定に応じてアラームを鳴らしたり、管理者に通知したり、ゲートを閉じることができる。

同社のセキュリティゲート装置 出典:データスコープ

また、鍵のかかるドアに設置して特定の人だけを通すことも、たくさんの人がいる場所で熱の高い人を検知することもできるという。

それにしても、新型コロナウイルスが問題になってから製品発表までのスピード感がすごいが、
どのように開発したのか担当者に聞いてみた。

ある「バス会社」の依頼が開発のきっかけ

――なぜこんな短期間で作れた?

もともと当社は顔認識をやっていて、入退管理のシステムなどを手掛けています。
この製品に関しては、あるバス会社から「サーモセンサーで体温が測れないか」と依頼されたことがきっかけで、もともとあった顔認識システムにサーモセンサーやマスク検知機能を付けたのです。

――他製品や類似品と比べたメリットは?

なかなか類似の製品がないので比較しにくいんですが、顔認証の入退管理と体温が検知できて20万円以下の製品は日本にはありません。

――例えば「幅広い道を歩いてくる群衆」も検出できる?

カメラとサーモセンサーの組み合わせで、20人ぐらいまでは同時に検知することも可能です。

――顔や体温の識別に必要な時間は?

1秒あれば大丈夫です。

――寒い風が吹いている屋外でも体温が測れる?

はい、大丈夫です。



もともと顔認識システムを手掛けていたデータスコープ社が、バス会社からの依頼がきっかけでサーモセンサーと組み合わせる開発を進めていたところ、たまたまタイミングがあったというのが実情のようだ。
価格は17万円からで、2020年度中に1000台の設置と1億7000万円の売上を目指すとしているが、導入を検討しているのはどういったところからなのだろうか。

「スポーツジム」から引き合いがある

――顔認識と体温測定は同時に必要?

体温だけを検出するならいらないでしょうし、そういった製品もあります。
しかし入退管理の場合は、誰が熱があるのか特定する必要があります

例えばこの製品は、会社やスポーツジムなどから引き合いがあります。そういった場所では、知らない人や熱のある人が入ってくると困るわけです。

――最低価格17万円の内容は?

顔認証のカメラとサーモセンサーなどの組み合わせで、4万人までの顔の登録が可能です。
もちろんゲートやドアロックなどは別で、当然工事費も必要になります。



新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中、熱のある人を判別し施設に入れないという対策は一定の効果がありそうな気がする。


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