一流アスリートによる指導

元サッカー日本代表が、元Jリーグの監督が...。
大手企業が懸け橋となり実現した、地方で頑張る学生のための一流アスリートによる指導。

そこにはもう1つの目的が秘められていた。

横浜F・マリノス元監督 木村浩吉氏

岩手県にある盛岡中央高校サッカー部。
生徒に指示を送っていたのは、清水純也さん(42)。

盛岡中央高校サッカー部(岩手県)

清水純也さんは、2019年までなでしこ1部リーグでヘッドコーチを務めていたプロのコーチ。

AC長野パルセイロ元ヘッドコーチ・清水純也氏
79分頑張ったって、1分抜いたらダメなんだよ。

AC長野パルセイロ元ヘッドコーチ・清水純也氏

約2カ月間の限定コーチに就任

今回、大塚製薬が取り組むアスリートの育成・指導を応援するエールキャラバンの一環で、約2カ月間の限定コーチに就任した。
地方では、なかなか触れることのない“本物を知る”機会。
さらに、学校側の指導者不足の問題の解決にも一役買うと期待されている。

盛岡中央高校サッカー部・小原祐一監督
職員会議とか生徒の対応とかをしている中で、どうしても最初から最後までトレーニングに立てるわけではないし、清水コーチに関しては、生徒1人ひとりに寄り添ってサポートしてくれたと思う。

盛岡中央高校サッカー部・小原祐一監督

アスリートのセカンドキャリアの手助け

一方、今回のキャラバンの目的の1つには、アスリートのセカンドキャリアの支援という側面も含まれている。
清水さんは学生時代、Jリーグ・ヴァンフォーレ甲府からもオファーがあったが...。

AC長野パルセイロ元ヘッドコーチ・清水純也氏
自分の実力もわかっていたし、指導者とか、そういう道でしっかりやっていた方がいいのではと。

自ら指導者としての道を歩む決意をしたものの、初めはコーチだけでは生活ができず、測量士の仕事を掛け持ちしていた。

地方の学校が抱える課題の解決と、アスリートのセカンドキャリアの手助けのきっかけづくり。
民間企業が「かけ橋」となる狙いを担当者はこう語った。

大塚製薬プロダクトマーケティングマネージャー・浅見慎一氏
子どもたち、学生たちが本物を知ることは非常に重要。それを持って夢を感じて、目標を作っていく、そういった教育分野の中に、民間の持っている考え方が受け入れられ、広がっていくことがスポーツ選手の新しい道を開くことにもつながると思うし、今後、企業も活用する形になる。

大塚製薬プロダクトマーケティングマネージャー・浅見慎一氏

アスリート、教員にとってプラスの相乗効果

三田友梨佳キャスター
この試みをどうご覧になりますか?

津田塾大学・萱野 稔人教授
素晴らしい試みだと思います。スポーツのコーチングの理論は日々進化していて、最新の理論に地方の子供たちが触れられることは刺激になりますし、技術の向上にもなります。指導する教員にしてもなかなかどうやって部活を指導すればいいかわからない教員にとっては勉強になると思います。

三田友梨佳キャスター
アスリートのセカンドキャリアとしても意味のある試みですよね?

津田塾大学・萱野 稔人教授
セカンドキャリアをどうするかはアスリート界にとって非常に深刻な問題で、これがあるが故になかなかアスリートでは食えないからと目指さない有望な若い人たちも多い。そういった人たちが心配なくアスリートの道を歩める、競技人口を増やすこともできますし、全体としてアスリートのレベルアップがなされる。そういったプラスの相乗効果が出てくると思う。

三田友梨佳キャスター
そして生徒にとってもプロの本格的なテクニックを学ぶことができるって非常に貴重な経験になりますよね。そこから将来の夢に繋がったとしたらその意味は計り知れないと思います。

(「Live News α」2月17日放送分)