クマの出没が相次いだ三次市のナシ農園で、対策方法を探るための現地調査がありました。
29日午後、三次市作木町の森山西地区のナシ農園を、野生動物の対策に詳しい専門家が訪れました。
森山西地区にはナシ農園が5軒ありますが、今年は夏から秋にかけて連日のようにクマが入り込み、収穫前のナシを食べ尽くました。
1軒あたり、1日200個ほどのナシが被害が遭った日もあったといいます。
先週までにほとんどの収穫が終わり、クマによる被害は落ち着いたということですが、付近には住宅もあり、地元の人たちの不安は消えません。
【野生鳥獣対策連携センター 阿部豪さん】
「こういう傾斜地の電気柵は難しいんですよ。下に隙間ができちゃうので」
山間部に位置し、どこからでもクマがやってくる可能性があるナシ農園で、侵入自体をどうやって食い止めるのか…
三次市が招いた専門家と生産者らが一軒一軒、実際に歩きながら一緒に対策方法を考えました。
すでに農園の外側を電気柵で囲って対策をしている生産者もいますが、専門家からは従来の電気柵だけだと、隙間が生まれる点が課題になっているとアドバイスを受けていました。
【野生鳥獣対策連携センター 阿部豪さん】
「急傾斜地にフェンスに電気を使うような複合柵が必要になってくると思います。そうするとコストが上がるのでその辺が悩みどころ」
【生産者 三上恵美子さん】
「こういうふうに(対策を)考えてもらうということはありがたい。どうにかいい方向に向くかなと思って聞かせてもらっている」
三次市では、今回の現地調査を踏まえ、来年度の収穫時期までに、柵の拡充に向けた補助や、クマとの緩衝帯の整備に取り組みたいとしています。
