大阪・関西万博の「大屋根リング」の関連工事費をめぐり背任の罪に問われている竹中工務店の元所長の男の裁判が始まり、男は起訴内容を認めました。
「竹中工務店」の元社員で万博工事の総括作業所長を務めていた河井辰巳被告(61)は、去年2月から5月にかけて、下請け業者に工事費を水増し請求させ、竹中工務店にあわせておよそ2000万円の損害を与えた背任の罪に問われています。
■当時は”現場責任者”としてメディア対応も
【会見での河井被告】「働く人の声を聴いてから段取りするのではなくて、我々が過去経験したことから推定して…」
当時、万博関連工事の現場責任者でメディア対応も行っていた河井被告。
29日の初公判では2000万円のうちおよそ1300万円の損害を与えた罪について審理が行われました。
■はっきりと大きな声で受け答え 起訴内容認める
河井被告は、灰色の長袖シャツ姿で弁護人の横に座り、裁判官からの質問にはっきりと大きな声で答えました。
裁判官:「現在も会社員ですか?」
河井被告:「現在、無職です」
裁判官:「起訴内容に間違いはありますか?」
河井被告:「いいえ、ございません」
起訴内容を認めた河井被告。
■「リフォーム代などに充てるため」検察側指摘 「権力を悪用してしまった」とする供述調書も証拠提出
検察側は「自宅や、妻の経営するカフェのリフォーム代などに充てるため総額およそ6000万円を工事費に上乗せして竹中工務店に肩代わりさせようと思い、水増しを指示した」と指摘。
河井被告が取り調べの中で「最高責任者になったのでその権力を悪用してしまった」と話したとされる供述調書も証拠として提出しました。
裁判は次回、12月10日に残りの起訴内容についての審理が行われる予定です。
(関西テレビ「newsランナー」2026年10月29日)
