最速148キロで、美しい投球フォームから放たれるキレのあるストレート。
無名の公立高校ながら、ことしのドラフトでプロ野球12球団が注目した投手は、香里丘高校の岡本翔斗投手です。
もともと「プロ野球選手は目指していなかった」という岡本投手。プロ野球選手を目指したきっかけは、監督からの「プロ野球選手になりたくないの?」という一声でした。
運命の1日に密着しました。
■「プロは考えてなかった」 『プロ野球選手になりたくないの?』監督の一言から始まった夢
プロへの道は、岡本投手の才能を信じた監督の一言から始まりました。
【河本拓也監督】「『プロ野球選手になりたくないの?』って聞いたんですよね。そしたら『先生、僕がですか?』って」
【岡本翔斗投手】「プロ(野球)は考えてなかったですし、先生と出会って自分の考え方とか変えてもらって、目標を提示してくれた事が一番大きい」
■球速は125キロから148キロに
監督の言葉に背中を押され、初めて描いた夢。積み重ねた努力で、球速は入学時は125キロでしたが148キロまで伸びていきました。
しかし、最後の夏は、強豪・関大北陽を相手に好投を見せたものの、3回戦で敗退。
【岡本翔斗投手】「プロ野球の世界に行って、夢であるプロ野球選手になって、恩返ししたいです」
夏の敗戦から3カ月。
【河本拓也監督】「彼は引退した日の次の日から、ずっと練習に参加していますね。『とにかくNPB(独立リーグではない日本のプロ野球)に行きたい』っていう、顔が一気にそっちに向いた」
プロ野球選手になりたい。ただ、その一心で練習に励みました。
■目標は「ドラフト3位以上」
ドラフト前日。「緊張はあまりなくて、楽しみっていう気持ちが一番強い」と話す岡本投手。
高校生からプロ野球を目指そうを思った理由に「高校への恩返し」をあげました。
【岡本翔斗投手】「河本先生と出会って、自分自身すごく成長したので。少しでもこの高校に恩返しがしたいという思いで、高校からプロの世界に飛び込みたいと思いました。不安もあるんですけど、絶対にはい上がってやろうという気持ちの方が強いです」
岡本投手を3年間見守ってきた河本監督は…
【河本拓也監督】「二人で二人三脚で頑張ってきましたけれども、彼の頑張りも一番近くで見てましたので、もう間違いないので、安心してあすを迎えましょうというところです」
香里丘高校にとって、 初めて迎えるドラフト会見。門出を後押ししようと、 準備が進められていました。
■運命のドラフト会議
ドラフト会議当日。「ドラフト3位以上」を目標に掲げた岡本投手。
緊張は「5割くらい」しているものの、「直前になったら10割になる」とはにかみます。
運命のドラフト会議。目標の3巡目までに名前を呼ばれることはなく、一人、また一人と呼ばれる中、時間だけが過ぎていきます。
【岡本翔斗投手】「どんどん進んでいくにつれて、本当に呼ばれるのかなっていう不安な気持ちがすごく大きくて…」
期待が焦りに変わりかけた、その時、ドラフト5位で北海道日本ハムファイターズから指名され、二人の夢が、ついに実を結びました。
【岡本翔斗投手】「両親はじめ、河本先生、たくさんの指導者の方々に支えられて、感謝の気持ちがあふれてきました。
これはゴールではなくて、ここはもう1回スタートラインだと思うので、プロ野球選手になって活躍するという、もう1つの夢を叶えていきたい」
■「河本先生から夢の提案をしてもらったことが一番大きい」
大阪の公立高校からのドラフト指名は11年ぶりです。
【岡本翔斗投手】「河本先生からこの夢の提案をしてもらったことが一番大きくて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」
【河本拓也監督】「出会った時から本物の才能を彼は持っていると信じていました。心の底からおめでとう」
支えてくれたすべての人への感謝を胸に新たな挑戦が始まります。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年10月26日放送)
