北海道江別市でイスラム教の礼拝所「モスク」として使われていたプレハブに火をつけ、全焼させた罪などに問われている男の判決が、10月29日に言い渡される。
9月24日、札幌地裁で開かれた初公判。
石井被告は起訴内容を認め、検察側は拘禁刑9年を求刑した。
石井被告は法廷で「八つ当たりだった」と語った。
司法がどのような判断を示すのか注目が集まっている。
起訴状によると、北海道千歳市の農業の石井遼太郎被告(37)は2025年2月、江別市でモスクとして使われていたプレハブに火をつけて全焼させた、非現住建造物等放火などの罪に問われている。
9月24日に開かれた初公判で、石井被告は事実と違う点があるか問われ、「いや、ないです。間違いないです」と答えた。
被告人質問で石井被告は「とんでもないことをしたなと思っています」と述べた。
一方、動機については、働いていた農場に無断で外国人が入ってきたことや、インターネットで配信されていた外国人を取り上げた動画を視聴したことを挙げた上、放火の前日にチェーンソーを盗まれ外国人の仕業だと思ったという。
その上で「頭にきちゃって一回懲らしめてやろうと思った」「ほんと八つ当たりみたいな感じだったんですよ」と説明した。
証人として出廷した石井被告の父親は「信じられない気持ちでした」と心境を明かした。
そのうえで「もう少し家族で会っていたりすればよかったかなという気持ちはあります」と述べている。
検察側は論告で拘禁刑9年を求刑した。
一方、弁護側は「検察の求刑より相当程度短い拘禁刑が適正だ」と訴え、量刑をめぐる双方の主張には開きがある。
裁判所はどのような量刑を言い渡すのか。
判決は10月29日午後1時10分から言い渡される予定だ。
