八代の秋の風物詩、焼き鮎づくりの話題です。
老舗の鮎問屋では毎年、恒例の光景が見られた一方、被災した店には県外から温かい支援が寄せられていました。
鮎を焼く香ばしい香りが一帯に漂います。
八代市の頼藤商店で伝統の『焼き鮎づくり』が始まりました。
【頼藤 浩さん】
「(今年の鮎は)数が少ないので大きく育った」
創業125年を数える頼藤商店。名物の駅弁『鮎屋三代』も手がける老舗ですが、7月の地震で店や施設に大きな被害が出ました。
地震から2週間がたった8月。
佐賀の鳥栖駅で名物の駅弁などを販売する中央軒・社長の児玉さん。
デパートの駅弁大会などでお世話になった頼藤さんのため、鳥栖市から八代に駆けつけました。
【FNN取材団 櫻井 福大】
「こちら小学校に併設された避難所ですが、出汁の良い香りが漂ってきています。これは、かしわうどんですね」
この日、鳥栖市からやって来た中央軒のスタッフたちは、氷川町の避難所で鳥栖駅名物のかしわうどんとかしわおにぎりの炊き出しを行いました。
〈長年、お世話になった駅弁仲間、頼藤商店がある八代の力になりたい〉と思っての行動でした。
【炊き出しもらった人】
「あまりうどんはない。汁ものの温かい食べ物がない」
【炊き出しもらった人】
「元気が出ます」
【中央軒 児玉 隆二さん】
「自分たちは鳥栖からだけど、少しずつでも何かできるならしたいなと思った」
中央軒は7月の地震のあと、名物のかしわおにぎりの売り上げ全額を頼藤商店に寄付することを決め、この日、集まった善意を直接、届けました。
「鳥栖、佐賀、福岡から買いに来てくれた」
「わざわざ八代まで…ありがとう」
地震の影響で8人の従業員全員を解雇し、妻の雅美さんと2人だけで再出発した頼藤商店。
正月の雑煮など出汁を取るのに使ったり甘露煮などで味わったりする伝統の保存食・焼き鮎づくりは例年と同じ作業を進めています。
ことしも11月中旬までに1000匹ほどを仕上げる予定です。
