映像に映るのは、炭火でじっくりと焼かれるジューシーなビーフステーキ。
この牛の産地はというと、タンゴ発祥の国・アルゼンチンです。
近い将来家計の救世主になるのではと、期待を寄せる声が上がっているのです。
多くの人が口にする牛肉。
中でも輸入牛肉を巡る環境には変化が起きています。
スーパー「新鮮市場東本郷店」では、基本的にオーストラリア産の牛肉を多く販売しています。
価格は国産に比べ4割ほど安く、人気も高いといいます。
オーストラリア産牛肉への依存度は年々強まっていて、輸入牛肉全体に占める割合は2025年度、50%以上に達しています。
背景の1つにあるのは、アメリカで起きている断続的な干ばつです。
その影響により、牧草が十分に育たずに牛の生産量が減少し、オーストラリア産が重宝されているのです。
そうした中で、いま輸入牛肉の供給拡大に向けた動きが活発化しています。
注目されているのは、世界有数の牛肉大国として知られるアルゼンチンからの輸入です。
日本政府は9月、アルゼンチン北部の牛肉を輸入できるよう、アルゼンチン政府と協議を進めていることを明らかにしました。
アルゼンチン産の牛肉にはどのような特徴があるのか、10年ほど前から使用しているという飲食店で話を聞きました。
LA CUCINA QBE 久兵衛・君塚修一さん:
他のお肉と違うのは、味が濃くてうまみが強いところ。余計な穀物も与えてないし、自然なお肉。クオリティーも高いから、ぜひ皆さんにわかってもらいたい。
常連客も「一番好きなのは、うまみが強いっていうのがあって、初めて食べたときに感動した。(Q.絶対食べる)絶対食べます、絶対食べます」と話すなど、その味のとりこです。
輸入拡大に向けては今後、態勢を整えるなどの必要があり、まだ時間がかかるものの実現した場合の価格への影響について、流通ジャーナリストの西川立一さんは「アルゼンチンは牧畜大国なので飼育頭数も非常に多く、広い牧草地でコストもそんなにかからず生産されています。そのためアメリカ産やオーストラリア産に比べて、価格が安くなると思います。当然スーパーの店頭価格も安くなることが見込まれます。消費者にとっては色んな国のお肉が入ることによって、選択肢も増えますしメリットがあると思います」と、期待を口にします。
