最低賃金についてです。現在の宮崎県の最低賃金は時給1023円ですが、10月24日から62円引き上げられ、時給1085円となります。今回の賃上げについて、労働者からは喜びの声が聞かれた一方で、扶養の範囲内での働き方を模索する声も聞かれました。
また企業側は、相次ぐ値上げの波に、厳しい経営を迫られています。
(森山裕香子記者)
「過去2番目の引き上げ額となった宮崎県の最低賃金。10月24日から適用が始まります。労働者側、そして経営者側の反応を聞きました」
宮崎市で、ラーメン店やぎょうざの製造・販売などを手がける屋台骨です。26人の従業員のうち18人が、パートとして働いています。現在の時給は、最低賃金の1023円ですが、24日からは70円引き上げて、1093円となります。
(屋台骨 渡辺愛香 副社長)
「大きい数字ではあるが、一緒に働いている仲間のことを思えば、いたしかたない部分というか、支払うべきかなと思います」
屋台骨では、人件費は、少なくとも月に13万円ほど増え、年間にすると150万円ほど増える見込みです。食材費や包装資材費なども上がっている中での今回の賃上げ。「商品への価格転嫁はなかなかできない」と、厳しい経営を強いられています。
(屋台骨 渡辺愛香 副社長)
「容赦なく全てのものが上がってきている現状は、全然止められない状態なので、苦しい部分は大いにあります。簡単にあげれるかというとすごく難しくて、ここ2〜3年値上げできない状態です」
パートとして働く従業員からは、喜びの声が聞かれた一方で、働き方を気にかける声も上がりました。
(パート従業員)
「率直にうれしいです。時給が上がるのはうれしいですけど、扶養内で働いているので、その辺が心配にはなってくると思います」
(パート従業員)
「(年収の壁の中で)働きたいけど働けない、そこの悩みは賃金が上がったとしても、ずっとついてまわるところだと思うんですよね」
屋台骨では、人員の確保が、今後課題になってくるといいます。
(屋台骨 渡辺愛香 副社長)
「扶養内でいたいという従業員のことも考えると、もっと社員数を増やしてフォローし合いながら、やっていく必要があるのかなと考えています」
屋台骨では、県の支援金を活用するほか、商品の魅力を押し出し売り上げを伸ばすことで、賃上げや相次ぐ値上げの波に対応していきたい考えです。
