札幌市南区に住む70代の女性が検察庁を名乗る男らから1年近くかけて約5200万円をだまし取られる特殊詐欺が発生しました。
警察によりますと、2025年7月中旬、女性宅の固定電話に東京地方検察庁を名乗る男から「2025年6月に現金が入ったレターパックを送っている。郵便局の記録で残っている」と電話がありました。
その数日後、国家公務員特捜部を名乗る男から「受け取っているはずだからあなたが容疑者になる」と告げられます。
さらに数日後、国家公務員を名乗る男から「あなたの担当になりました」と電話があり、東京地方検察庁を名乗る男が捜査を始めると言い出します。そして「口座の金を捜査したい。そのために金を移す口座を作るから住民票などを送ってほしい」などと指示されたということです。
信じ込んだ女性は住民票とマイナンバーカードを写真に撮り、レターパックに入れて指定された住所に送りました。
その後、被疑者側によって女性名義の口座が開設され、女性は2025年7月25日から2026年6月9日まで、56回にわたって現金約5200万円を振り込み続けました。
9月13日、女性が口座から現金を引き出そうとするも暗証番号がわからず、女性は窓口を訪ねます。すると、口座には現金がほとんど残っていないことが判明し、詐欺だと気づいたということです。
暗証番号は被疑者側が管理していて、いつでも引き出せる状態だったとみられます。
女性は相談できる人がいなかったということです。警察は検察庁や警察官を名乗り現金を振り込ませる電話は特殊詐欺の手口だとして、不審に思った場合は警察相談専用電話「#9110」に相談するよう呼びかけています。
