男性の家事や育児への関わり方が社会の関心を集める中、積水ハウスが発表した「男性育休白書」の最新調査で、高知県が全国1位に輝いた。
小学生以下の子どもを持つ全国の男女約9,000人の声から見えてきたのは、地域ぐるみの取り組みと、少し意外な実態だった。
3年ぶりの1位、高知県の「家事・育児力」
調査は、妻から見た夫の家事・育児への協力度など、独自に設定された複数の指標を数値化して集計されたもの。
高知県は179点を獲得し、2位の福島県(176点)や3位の栃木県(175点)を抑えて、全国1位に選ばれた。
高知県が首位を獲得するのは、2023年以来、3年ぶり3度目だ。
背景には、県がこれまで進めてきた独自の歩みがある。
男性の育休取得を後押しする事業者の登録制度や奨励金制度を創設し、「共働き・共育て」の機運を醸成してきた。行政と地域が一体となった地道なアプローチが実を結んでいると言える。
課題は「育休取得日数」
実際の家庭内ではどのような協力が行われているのだろうか。高知県のポイントの詳細を紐解くと、興味深い傾向が浮かび上がる。
「妻から見た夫の家事・育児実践数」は8.6個を記録し、全国ライバルたちを大きく引き離して全国2位の高さを見せた。
「家事・育児時間」についても週15.1時間と全国上位に位置しており、日常的なサポートの厚さがうかがえる。
一方で、課題がないわけではない。
「男性の育休取得日数」に目を向けると、高知県は15.3日と、全国平均の18.1日を下回り26位にとどまっている。
日常の細やかな家事や育児のこまめな実践においてトップクラスの健闘を見せる一方で、長期のまとまった休みとなる「育休の取得日数」の面では、まだ伸びしろが残されている形だ。
「当たり前」の未来を目指して
今回の結果を受け、高知県の濵田知事は「『男性の育休取得が当たり前』の高知県が早期に実現できるよう、今後も全力で取り組んでまいります」とコメントしている。
「取るだけ育休」という言葉が議論される昨今、高知の男性陣は、日々の暮らしの中で妻を支える「実践力」に強みを発揮していることを示す結果となった。

