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フランス“近年最悪の暴動” デモに便乗し略奪・破壊行為 マクロン大統領「デモ参加者と混同してはいけない」

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真っ赤な炎に包まれた市役所や市民と警察のぶつかり合い。
フランスで17日、大規模デモから波及し一部が暴徒化。
街は変わり果てた姿となりました。

もともとは物価高や教育環境の改善を訴える抗議デモだったはずが、なぜ“近年最悪”とまでいわれるほどに過激さを増したのでしょうか。

こうした略奪や破壊行為は今、ヨーロッパ各地に広がっています。

パリ市内の至る所で、物が燃やされた跡や窓が割られた跡などが見られ、通常の街並みとは全く変わってしまっています。

人々が行き交うすぐそばで逆さまになった丸焦げの車。
何者かによって荒らされたスーパーの店内。

花の都・パリの風景が一変しました。

フランス全土で17日、教育環境の改善や物価高対策を求め55万人が参加した大規模デモ。

現地でFNNのカメラが捉えたのは、一部の暴徒化した集団が店舗を襲撃する瞬間。
店の窓ガラスは粉々になっていました。

さらに、フランス第3の都市リヨンでは、観光案内所が全身黒ずくめの集団によって襲撃を受け、建物から黒い煙が。

こうした暴動はフランス全土に広がり、“近年最悪”と呼ばれる規模にまで発展しました。

真っ赤な炎に包まれていたのは、フランス中部の都市リモージュの市庁舎。
19世紀後半に建てられた歴史的建造物が放火され、鐘楼や屋根が崩落し全焼しました。

地元住民:
心が張り裂けそうです。これがフランスなの?暴力よ。

さらに、「モナ・リザ」などを所蔵するパリ中心部の人気観光地・ルーブル美術館前の通りでは、爆竹のものとみられる破裂音が鳴り響きました。

オランダから来た人:
まるで戦場のようです。(ホテルに)クルマも荷物も置いたまま避難しなければいけませんでした。

大規模デモから一夜明け、取材班がデモ行進の出発地点となったパリ中心部の通り付近を取材すると、抗議デモに乗じて起きていた略奪行為の爪痕が残っていました。

店の窓ガラスは割られ、中もかなり散乱しています。
そして、もともと商品があったサングラス等は全て奪われているのが分かります。

さらに、ATMは完全に破壊され、液晶画面が割られて中の機械部分が見えていました。

襲撃に遭った美容サロンでは、一部の集団によって店のあらゆるものが盗まれ、営業を続けられる状態ではないと話します。

美容サロンのオーナー:
暴徒は店の全てを盗んでしまいました。もう何も残っていません。ここで働くことさえできません。

これまでに全土で約1500店舗が被害を受け、被害額は数億ユーロに上ります。

フランス政府によりますと、このデモで、これまでに約2400人を拘束。
鎮圧にあたった警察など約1000人が負傷し、1人が死亡しました。

本来、平和的な抗議デモだったはずが、なぜ街を破壊するほどの略奪や暴動に発展したのでしょうか。

9月からフランス各地で広がっていた抗議デモ。
本来、参加者が訴えていたのは教員不足や校舎の老朽化に抗議するもの。

高校生:
先生が不足していて、休んだ先生の代わりもいません。暖房を直すための人もいないので、暖房も使えません。

多くの場所では平和的に行われていましたが、一部が警察を挑発したり、石を投げたりするなどの行為に及んだのです。

こうした、デモに紛れ破壊行為を行っているのが「ブラック・ブロック」と呼ばれる集団です。

組織化されたものではなく、黒い服や覆面で身元を隠し集団で行動するもので、反政府団体など一部の過激な人たちが暴動や略奪に及んだとされています。

デモの参加者からは、こうした破壊行為が“デモの正当性を損なう”との懸念の声が聞かれました。

地元住民:
問題児たちが騒ぎを起こすためにやってきたのです。それによって、この運動の正当性が損なわれるのが本当に心苦しいです。

騒ぎに便乗して暴動を起こす行為は、パリを本拠地にするプロサッカークラブがヨーロッパの頂点に輝いた際にも見られました。

目出し帽などで顔を隠した人物らが、消火器のようなものを噴射している様子や、催涙ガスが立ち込める中、警察官に向け花火を発射。
路上には道路をふさぐほどの自転車が置かれていました。

こうした過去の例と比べても、“近年最悪”と呼ばれるほど破壊や略奪行為によって深刻な被害が出たことを受け、マクロン大統領は緊急演説で、こうした行為に責任を厳しく追及する考えを示しました。

マクロン大統領:
私たちはみんなこう思ったのではないか。フランス人がなぜ自分たちの国をこんな目に遭わせることができるのか。私たちは決してデモ参加者と破壊・略奪を行った人々を混同してはなりません。

そして、フランス以外でも物価高などへの抗議デモが広がっています。

海外メディアによりますと、17日には6つの国で20近い抗議デモが行われたといいます。

イタリア・ミラノでは、物価高の抗議デモから一部が暴徒化し、人気観光地・ミラノ大聖堂の前も煙で辺り一面が真っ白になるなど激しい衝突が起きました。

ミラノでは翌18日にも破壊活動が確認され、店舗の入り口やガラスを壊し、覆面をかぶった集団が略奪を行うなどしていました。

今回の事態が早急に鎮静化するかは不透明な状況だということです。

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