全国の約800の自治体向けに防災メールなどを配信するサービスをてがける大阪府のIT関連会社「アルカディア」が11日不正アクセスを受け、300万件あまりのメールアドレスが漏えいした可能性がある問題で、静岡市が14日午前、緊急会見を開き、4万人あまりの個人情報が漏えいした可能性があると発表した。すでに不審なメールが届いた市職員もおり、市民に注意するよう呼びかけた。
全国で最大313万件のメールアドレス漏えいの可能性
アルカディアによると、不正アクセスの疑いが確認されたのは11日で、これまでに最大で約313万件のメールアドレスと約10万件の電話番号が外部に漏えいした可能性があるという。
静岡市でも個人情報4万3000人分漏えいの可能性
静岡市もアルカディアにメールの配信サービスの運営を委託していて、静岡市の難波喬司市長は14日午前、緊急会見を開き、あわせて4万3000人あまりの登録者情報が漏えいした可能性があると発表した。
漏えいしたのは、静岡市の防災情報をメールで配信する静岡市防災メールに登録していた市民3万4336人分のメールアドレスと、市職員6915人分のメールアドレス・氏名・職員番号・所属名だ。また、認知症で行方不明になった方の情報をメールで配信する静岡市認知症しずメールに登録していた1779人のメールアドレスも漏えいした。
さらに漏えいした可能性があるのが、同報無線の音声を電話やFAXで発信する静岡市電話発信サービスを利用する市民21人分の氏名・電話番号またはFAX番号、それに職員向けに情報を伝達する清水病院緊急連絡システムに登録された市職員709人分の氏名・メールアドレス・所属名だ
11日午後4時半にアルカディアで不正アクセスが疑われる状況が確認され、静岡市は13日午前11時に静岡市認知症しずメールのサービスを緊急停止した。復旧の時期は未定だと説明している。一方、防災メールについては、侵入経路の遮断などの応急処置を経て通常通りメール配信サービスの利用が可能となっている。また静岡市電話発信サービスもサービス継続中で、清水病院緊急連絡システムについては現在状況を確認中だ。
静岡市職員20人以上に不審なメール
不正アクセスの確認から2日後の13日以降、防災メールを登録している市職員20人以上に、実在のクレジットカード会社を装うなどの不審なメールが届いていることがわかった。送信元のアドレスとして、静岡市防災メールのアドレス(support@raiden.ktaiwork.jp)が使用されており、静岡市は不審なメールが届いた場合はURLなどのリンクにアクセスしたり、添付ファイルを開いたりしないよう呼びかけている。
難波喬司市長は「いつどこで皆様のところに不審なメールが届くかわからない状況なので、静岡市の情報が漏えいした結果、何が起きているか参考にしてもらい、自己防衛していただきたい」と述べた上で、差出人アドレスの@以降をしっかり確認するよう呼びかけた。静岡市は他にも漏えいした可能性のあるサービスがあると説明していて、確認を急いでいる。
静岡県内では、不正アクセスの被害や被害の疑いが14日午後6時時点で、確認できているだけで12の市や町に及んでいる。
(テレビ静岡)

