立ち入り禁止区域で釣りをする人が後を絶たない新潟西港で、新潟県や新潟県警などが合同パトロールを行った。現場では侵入のために設置されたロープや階段も確認され、禁止行為が常態化している実態が浮かび上がった。
新潟西港 釣り人による“不法侵入”後を絶たず
新潟西港の西突堤と廃棄物護岸と呼ばれるエリア。

いずれも一般の人が立ち入ることはできないが、新潟港湾事務所の志賀秋人次長は「立ち入り禁止区域に釣り人の無断侵入が絶えない状況。水難事故も発生している所である」と明かす。
新潟西港の立ち入り禁止区域で釣り人に対する合同パトロールを行ったのは、新潟港湾事務所と新潟海上保安部、新潟中央署だ。

新潟西港では、25年8月、釣り人が転落し、現在も行方不明に。26年7月にも釣りをしていた1人が転落し、救助されている。
破壊行為も…“柵”を乗り越え侵入
志賀次長は「こういった施設は港を航行する船が安全に航行できるように波を避ける意味でつくっているもの。人が入ることを想定していないので、こういった施設に入ることは大変危険」と指摘する。

そのため、人が立ち入らないため高さ3m弱の頑丈な柵が設置されているが、この柵を乗り越えたり、波消しブロックをつたったりして侵入する人が後を絶たないという。

さらに、25年10月に設置された柵。
脇からの侵入も防げる構造だったが、片側が何者かによって破壊され、現在は応急的な措置を施している。
「勝手に設置している」侵入するための“ロープ”や“階段”見つかる
現場で起きているのは破壊行為だけではない。
新潟港湾事務所業務課行政係の南須原大輔係長は「釣り人が護岸に降りるため、足をかけて堤防に降りていくものを設置している」と明かす。
さらに廃材を活用して作られた階段も。
南須原係長は「この先が立ち入り禁止の場所だが、違法に釣りをする人が勝手にこういった階段を設置して(禁止エリアに)上がりやすいようなものをつくって出入りしているのが現状。我々も分かり次第撤去して対応している状況」と話す。
侵入を手助けする違法な物の設置と港湾事務所による撤去は、いたちごっこの状態にあるという。
「一度落ちると上がることは困難」“認められた場所”で安全な利用を
この日も西突堤に釣り人はいなかったものの、対岸の立入禁止区域で釣りをしている人の姿が確認できた。
志賀次長は「時に大きな波が防波堤を滑り、足を取られる・転落する…そういった危険のある施設。一度落ちてしまうと上がることが極めて困難という状況」と注意を呼びかけている。

新潟港湾事務所では11月末まで新潟市中央区の西海岸地区にある第1突堤から第5突堤を釣り場として解放していて、認められた場所での安全な利用を呼びかけている。
転落した場合は、救助する側も命がけの救助となる。改めて釣り人のマナーが問われている。

