第一生命が「スマホ完結型」保険の販売を開始 1日81円から

第一生命保険が8月15日から保険のネット販売を開始する。

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1日単位のスポーツやレジャー時の怪我・賠償に備えたミニ保険で、保険料は最も低額のもので1日81円だ。
スマートフォンなどで申し込みや保険金請求手続きが可能なのが特徴だ。

アプリの新規加入ボタンを押すとチャット形式で質問が表示され、それに答えていくだけで簡単に保険に加入することが出来る。
ネット上で保険の加入や請求が完結する取り組みを、大手生命保険が手掛けるのは初めてだ。

若年層がターゲット SNSでの情報シェアも

ターゲットは従来の保険では開拓が難しかった若年層だ。一緒にレジャーを楽しむ友人と、SNSを通じて加入した保険の情報をシェアする機能もある。
その狙いについて担当者は
第一生命保険 福辺浩嗣 課長:
保険料が81円ということころは恐らく業界でもなかなかないのかなと思います。まずは保険ってこういう仕組みなんだというところを若年層の皆様に体験して頂いて、保険のカルチャーを浸透させていければなと考えています。

三田友梨佳キャスター:
若者をターゲットにした狙いはどこにあると森田さんは思いますか?

コメンテーター・ボストンコンサルティンググループマネージング・ディレクター 森田章氏:
若者が保険から離れてしまうのではないかという危機感が背景にあると思います。この保険のポイントは、若者に対してちょっとした安心を売っているということですね。すなわちハードルを低くして、若者にとってのエントリー商品にするということだと思います。
そうなると当然ながら営業職員を介するような従来的な売り方というのではコストが見合わないということになるので、スマホで完結することが必須になってくるのではないかと思います。

三田友梨佳キャスター:
スマホで完結する保険ですが、今後どうなっていくと思いますか?

コメンテーター・ボストンコンサルティンググループマネージング・ディレクター 森田章氏:
異業種の連携が進んで、新たな商品や売り方が出てくると思います。
例えば保険会社が購買データをもつ企業と連携をすることで、保険に加入するタイミングである結婚や出産あるいは住宅の購入というような時期を効率的に捉えて、必要な保険をお勧めする出来るようになるでしょう。
あるいはSNSと連携していくことによって、ミニ保険をいわばお守りのような形で人と人との間で贈るような動きが出てくるかもしれません。
リスクをそれ自体で回避することはできないですが、着眼点は面白いと思います。

三田友梨佳キャスター:
私たちの生活スタイルも多様化している中で、保険もまたそのニーズに合わせて変わりつつあるようです。

(「Live News α」8月14日放送分)